【ハイキュー!!】女神を追いかけて来ました。【逆ハー】

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今日は春高予選の決勝である。


私は案の定、応援列の中に入れられた。



彼らをいつもより数倍ましのもどかしさで見守るしかできん。



私が大声出すと、周りはガチでビビってるけど、構わず声を出し続けた。




彼らには、全国の舞台で羽ばたいてほしい。




仲間でもない私は心の中でそう願うしかできなかった。





長い長いフルセットも、私にとってはあっという間だった。





彼らは全国の舞台を勝ち取った。









私は学校の送迎バスに乗って帰ろうとした。


「野口！！」
「のーぐちーー！！」
「野口さん！！」


彼らが私を呼ぶ声が聞こえた。


「野口！！やったぞ！！」


澤村さんがそう私に言った。


「お前もいっしょに、全国いこう！！」


菅原さんがそう言ってくれた。









「行き、たく、ないです」




涙が出てきそうなのを堪えながら声を絞り出す。




「…え？」




彼らの唖然とした顔を見て、さらに辛くなる。









「私は、まだ、過去に、立ち向かう勇気、ないから、全国の舞台、いきたくないです」



嗚咽混じりの声でそう言った。




私は送迎バスには乗らず、走り去った。

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