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及川side





いつから好きになったのか、正直覚えてないけど。

ウシワカちゃんと仲が良くて、烏野のマネージャーじゃないのにマネージャーみたいなことしてて

面白い子だなって思ったのが最初だった。

会うたびに絡みに行って気づいたら好きになってて。

連絡先すら教えてもらえないけど、俺は野口ちゃんが好きだ。




合宿所の廊下を、大好きな子のことを考えながら歩いていたら、本当に野口ちゃんがいた。



考えすぎて幻でも見たのかと思った。



「ねえ、野口ちゃん!」



いつもはちゃらけてしまうけど、言うことは言わなきゃいけない。


一つ屋根の下でいられるときは長くはないから。



「及川さん」


野口ちゃんが俺を見る。


俺を呼ぶ野口ちゃんが、それだけで好きだ思うんだ。



「今日こそ連絡先、教えて欲しいな」


真面目な声でそういうと、野口ちゃんは目をぱちぱちさせている。


「なんで私の連絡先なんて…」


目を見開いてこちらを見る野口ちゃんが愛おしくて


「野口ちゃんのこと、好きだから。」


つい、口から言葉が出てしまった。


言ってしまったと気づいた時、俺の心臓が倍速で脈打つのを感じた。


そしてどんどん野口ちゃんの顔が赤くなっていった。


少しだけいたずらしたい気持ちになって、俺は野口ちゃんの目をまっすぐ見て、手を取る。



「Aちゃん、俺と付き合ってくれない?」



自分でもあざといとわかっていながら首をすこし傾ける。


顔を赤くして口をパクパクさせてるAちゃんを見てもっとこの表情を独り占めしたいと言う感情に襲われる。



「な、なまえ…」


「下の名前で呼ばれるの嫌だった?」


依然手を離すことはなく、そう尋ねる。


「嫌、とかじゃないですけど…!」


「告白の返事は…考えさせてください…!」


それを聞いた俺はAちゃんの手を離す。


「ずっと待ってるよ。だからじっくり考えて欲しいな。」


その前に連絡先、といって連絡先を交換した。


「じゃあね、おやすみAちゃん」


俺はもと来た道を帰る。


いままでの俺とAちゃんの関係よりは少し進展したことを内心飛び跳ねそうなほど喜んでいた。


部屋に戻ると岩ちゃんに顔がキモいと言われたが、今日だけは許して欲しいと思う。

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zero(プロフ) - スガさんのこうしの漢字、誤字ってます (2021年8月1日 0時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
るかち(プロフ) - 千花さん» コメントありがとうございます!スガさんもいいですねえ…あの人も夢主を支える(過激派)ですからねえ… (2020年12月6日 6時) (レス) id: 6d1a9a4ec9 (このIDを非表示/違反報告)
千花(プロフ) - 落ちは菅原さんがいいです! (2020年12月6日 4時) (レス) id: 3f06c5551a (このIDを非表示/違反報告)
るかち(プロフ) - ライムさん» リプありがとうございます!夢主支え続ける系川西太一、絶対いいと思って書いてみたら予想以上にハマり役でした…ありがとうございます! (2020年12月5日 20時) (レス) id: 6d1a9a4ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - オチできたら川西くんが良いです〜。ここまで夢主ちゃんを支えてきてくれたんだから報われてほしぃ..... (2020年12月5日 20時) (レス) id: 9da108d461 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パン田くん | 作成日時:2018年5月19日 22時

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