【ハイキュー!!】女神を追いかけて来ました。【逆ハー】

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結局、昨日も『不良活動』してきて、帰ってきたんは朝方。






徹夜特有のだるさはあるけど、寝る気にはなれん。

それに動き足りん。





ひさびさに走ろうと思って、運動着に着替えて家を出る。





朝日が眩しかった。






かつてと同じほどのペースで走る。





目安は30分やから、多分このペースで走ってもバテへんやろ。






15分くらい走り、大通りに出ると、目の前を見慣れた黒髪が通り、並走する形になってしまった。






「の、野口さん！？」



「おはようさん、影山。」





ふたりともスピードを落とさぬまま並走する。





昨日あんなことを言ったのだから、気まずい。





「野口さん、なんで、俺らとは全国に行けないんですか。カコって、どういうことですか。」




単刀直入に聞く影山は相変わらず素直やと、呑気に思った。




「烏野には全国に行って欲しい。でも私は、ずっと昔から、約束した奴らがおるんや。でも私はある時、約束を破った。せやから私が仲間作ってひとりで全国行ったら、合わせる顔がないんや。それだけや。別に烏野が嫌やからとかほんなんは一切ないで。」




嘘はついてない。全部本当。

ここまでなら、誰にでも話せる。

でもこの話の詳細は、太一しか知らん。

私を助けてくれた、太一しか。





「そ、そうなんすか…」




で、でも！と続ける影山



「来週の合宿は、俺らと一緒に来てくれますよね！？」



もう合宿の話は通っとるらしい。



「すまんな、合宿には行くけど、白鳥沢のマネさんやらないかんのや。」




明らかに落ち込んだ影山。




「別に私がおらんでも、清水さんと谷っちゃんがおるやん。」




「でも、俺は…」



「あ、私この角曲がる。バイバイ影山。」




何かを言いかけた影山を遮って角を曲がる。





正直、合宿が不安で、烏野を考えている余裕はなかった。

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