これが映画やドラマの類なら ページ12
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(🚙side)
『綺麗になったね』
「そちらも」
大学時代憧れていた彼女から珍しく連絡が来て会うことになった。
少し綺麗めなセットアップを着て、かといって決め過ぎないヘアセットとスニーカーでバランスを取る。
俺の本気度合いで、彼女への思いの大きさが伝わるでしょ。
「忙しいだろうにごめんね」
『全然、Aに会いたかったし』
「気の利いた一言が言えるようになったのね」
『失礼な、あの頃から言ってましたけど、笑』
そう言うと可憐に笑う彼女。職業柄たくさんの笑顔を見るけど、誰もこの子の笑顔には勝てないと思う。
『で、今日はどうしたの』
「実はね、親にお見合いの約束を取り付けられてまして」
『あら、ドラマみたい』
「今どきないよね、お見合いなんて、笑」
「それで、�眸耄匹暴�けてもらおうと思ったわけです」
『ドラマじゃん、マジで』
つまりはお見合いを回避する為に、俺が恋人っていう設定にする訳ね。俺的にもこの上なく嬉しいご提案。
『喜んでお助けしますよ。てかあなた恋人いないの?』
「いませんよ、好きな人ならいるけど」
『ちなみに俺だったりしますか』
「躊躇なく聞くねえ」
俺の問いにあっさり肯定し、綺麗な色のカクテルを流し込む。
なんて名前のお酒だっけ。さっき聞いたはずなのに、彼女が放つ一言一句が脳を揺らすから忘れてしまった。
『ちゃんと恋人として、あなたを助けたいんですけど』
「え、うん。お願いします」
『待って、告白は改めてちゃんとするから一旦忘れて』
頬を染めて俯く彼女。所作の一つ一つに目を奪われ、一瞬で頭の中が君で埋め尽くされる。
「……忘れられるわけないでしょ」
『ん、なにが』
「�眸耄匹里海箸困辰塙イ�で、ようやくこういう関係になれたんだから、告白まで待てないよ、」
まるでお互いが初恋かのように、目を合わせられなくなって時が止まる。
『好きです、俺と付き合ってください』
「、よろしくお願いします」
今になって思い出した、ふたつのカクテルの名前。
染まる頬のような赤色のワインクーラーと、空に輝く満月のような黄色のスクリュードライバー。
『ふたりのこれからに乾杯でもしますか』
「ふふ、いいですよ」
作り物みたいに美しい恋の始まり。
これが映画やドラマの類なら、シナリオはきっとバッドエンドだろう。
でも俺は、彼女と歩む未来を好きなように改変してみせる。
____
wine cooler:私を射止めて
screw driver:君に心を奪われた
微妙かも🥱
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みら(プロフ) - しろさん» 理想通りすぎました…😭💗 ありがとうございました😽💞 (3月18日 18時) (
レス) @page24 id: 2f2253edcf (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - みらさん» リクエスト書かせていただきました! 今回もありがとうございます☺️☺️ (3月17日 21時) (レス) id: 04cbf0a3ac (このIDを非表示/違反報告)
みら(プロフ) - またまたリクエスト失礼します…❕ �眸耄�ｻﾝのお話で関西人で同期っていう設定（？）のお話がみたいです😿♡ ちなみにお付き合いはしてないけど距離が近めな設定だとうれしいです😭💗 (3月14日 13時) (レス) id: 2f2253edcf (このIDを非表示/違反報告)
みら(プロフ) - しろさん» いやめっちゃめちゃ理想通りで最高でした😭♡ ありがとうございます😿💗 (3月13日 10時) (レス) @page23 id: 2f2253edcf (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - らんさん» DMすごく嬉しいので、図々しいなんてことないです☺️ 忙しく更新にかける時間がないのでたくさんお待たせしてしまうとは思いますが、これからも読んでいただけたら幸いです🫶🏻🫶🏻 (3月12日 22時) (レス) id: 04cbf0a3ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ | 作成日時：2024年1月23日 0時
