生きる価値のない私を助けてくれたのはある少年でした

22話 ページ25

自分の中で、ほんの少し疲れるのが国語だ。

古文の勉強は、暗記やら…〜〜なりとか

理解しようとして聞かなきゃ全然わかんない。

リスニング問題は流石に授業内容だとしても屈辱なのだ。

古文の清書と漢字の練習。

現代の日本人なんだけどなぁ…

間違えた文字を消してケシカスを払った時だった。

ゆき｢…ぁ｣

ｺﾛﾝｺﾛﾝ

拾うのめんどくさいな

後にしよう。

私は宿題を続けた…

赤ペンは後で使うし…

でも、答え合わせの時に右手の隣にあったのは赤ペンだった。

…？

じゃあ…落ちたのは…？

机の横をそっと覗き込む

…？

一瞬消しゴムかと思ったら違かった。

丸い形をした不思議な物体だった。

ゆき｢…変なの…｣

ﾄﾞｽｯ

椅子を斜めにして見ていたら、案の定、落ちてしまった。

ｺﾝｺﾝ

｢ゆきちゃーん？大丈夫？｣

ゆき｢…はいっ、大丈夫…です｣

｢…そう、おっちょこちょいなんだから気を付けなさいよー｣

すたすたとスリッパの足音を立てやがて消えていった。

私は頭を擦りながら起き上がり"それ"を取るとベットに身を放り投げた。

丸い物体を夕方の黒く霞んだ空がある窓に投げつけた。

ゆき｢…はぁ…｣

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