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16話 ページ18

医者「──…それで、どこか痛いところはないかい?」

医者は優しく尋ねる。

ゆき「ぇえっと…小指が痛いです」

医者「うん、それじゃあレントゲンを撮ろうか、もしかしたら折れてるって可能性があるからちょっと見てみようか」

ゆき「はい」

少し私は目だけ俯いていた。

男性の医者は、看護師さんになにか話している様子だった。

ふと自分の揃えた手を見ると震えていた。

寒そうに震えていた。

医者「それじゃあレントゲン室に案内するから女の看護師さんについて行ってね」

ゆき「…ぁはい」

「石川さん、こちらです」

ゆき「はい」

カーテンの後ろから若い声がする。

看護師「こっちです」

私は看護師さんの後ろに歩いていく。

少し大きなこの病院は場所を把握しないと何階で降りるか忘れるし、カウンターもよく分からないのだ。

病院や保健室のような独特の匂いと、寒くて鳥肌が立ちそうな程の冷房の効きすぎに、逆に目眩がしそうだった。

看護師「…はいどうぞ、ここがレントゲン室です」

看護師さんはそう言うと、ドアを開けて中に入らせてくれた。

看護師「ちょっとここに座って待っててね」

ゆき「…はい」

普通の入口とまた別のカーテンから出ていってしまった看護師さん。どうやらさっきのお医者さんを呼んでくるみたいだ。

ちょっと薄暗く、初めて見る実験台のような機械に少し不安だった。

寒いのはどの部屋も同じだった。

はぁ…と小さなため息をはいた時だった。

医者「はい石川さんですねー…えーっと、じゃあどっちの足が痛いのかな?確か小指だったよね」

ゆき「えっと、右です」

医者「分かりました。他にどこか痛いところはないかな?」

溝内が痛い、頭が痛い、肩が痛い、太ももが痛い、手を着こうとした両手首が痛いです。

ゆき「…大丈夫です」

医者「うん、じゃあレントゲン撮るからちょっと待っててね」

ゆき「はい」

また下を向こうとすると看護師さんが入ってきた。

看護師「男の人じゃなんか嫌でしょ?私が写真撮るからね」

こくんと頷いた。

医者「この紙にプリントしといて、あとぉ…なんか話といてね、親の方にも問題がありそうだから」

医者は部屋から出て行く。

ん?

看護師「じゃあちょっと痛い方の靴と靴下を脱いでくれるかな?」

ゆき「はい」

言われるがままにして、素足を靴の上に置いた。

看護師「そしたらここの台に足を乗せて…うん」

四角い枠に入るように看護師さんは私の足を掴み、ちょんちょんと移動させた。

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オロチ - 私もです。更新頑張って下さい! (2017年6月14日 5時) (レス) id: 772879c63c (このIDを非表示/違反報告)
オロチ - 私もそんな感じになりました!そして怒られましたぜ。←そのオロチとキュウビのイラストをクラスの妖ヲタの皆に見せたら群がられました……。 (2017年6月10日 23時) (レス) id: 772879c63c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ギャーギャー((^ω^≡^ω<ギャアアアアアアア (2017年6月10日 16時) (レス) id: 39271bfd38 (このIDを非表示/違反報告)
オロチ - 私もそうです。そういえばアニメのお雛様で、吹雪姫と椿姫が対決したときのオロチとキュウビがかっこよかったですよね! (2017年6月10日 16時) (レス) id: 772879c63c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はいっ!もちろん見てますよ!ただ部活が重なっちゃうので思いっ切り走って帰って来ますが赤鬼のヤツが始まってるんですよね…(部活終が18分普通に歩いて15分は掛かるのである)なのでギリギリ毎回見てます! (2017年6月10日 12時) (レス) id: 39271bfd38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきぺっちょん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年5月10日 23時

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