29 ページ29
「ヒック……フッ……グスン……エマ〜」
アリスは、洞窟の中でひたすら泣いていた。
「エマ……ヤダよ…ヒック……」
「全く、いつまで泣くんだ」
突然、誰も居ないはずの洞窟の中で声がした。
「へ？どこ？誰？え？」
「こっちだ、どこ見てる？下だこの、ちんちくりんめ」
アリスがキョロキョロと見回していると、下の方から声がした
見ると、炎の子犬がいた。
「え？誰？なに？犬？」
「犬とはなんだ！このちんちくりんめ！！私の名前はヘルハウンドだ！！」
子犬は、ドスの効いた声で猛反発してきた。
「え？犬じゃん」
ドスっ！
「うっ！」
突然、子犬が突進してきてアリスは思わず唸ってしまった。
「犬ではない！！こう見えてもお前なんかより強いぞ！？ちんちくりん！！」
はぁ？何この犬……というか
「その！ちんちくりんってやめてくれる！？」
「事実を述べているだけだが？」
「はぁ！？大体さ！なんなの！？あなたは！」
アリスの言葉に、ヘルハウンド？は胸を張り偉そうに話し始めた。
「ふん！聞いて驚け！私はヘルハウンド、魔法犬だ！！」
「で？やっぱり犬じゃん」
アリスの言葉に、ヘルハウンドはまたもや猛反発を始めた。
「ただの犬では無い！お前の魔法をサポートしてやる上に！分裂したり巨大化して、戦闘のサポートに敵の追跡だって可能だ！！」
「凄いけど犬じゃん」
「だ！か！ら！犬では無い！！！」
もう、なんなの？
突然現れて勝手にキレ出して
意味わかんない
「はいはい、そんな凄いワンチャンがなんで私の目の前に？」
ヘルハウンドは、犬では無い！と叫んだ後、また偉そうに話し始めた。
「エマの魔法の1つだ。私の役割は主にお前のサポートになる」
エマは、こんなのと一緒にいたのか………
「ストレス溜まっただろうな〜」
「何の話だ！？」
にしても、怒りっぽい犬だな
「私……猫の方が好き」
「えぇい！！もう！我慢ならん！無礼なちんちくりんめ！！」
すると、ヘルハウンドは突然巨大化してきた。
「これでも、まだ減らず口が叩けるか？」
で、デカい……
ヘルハウンドは、洞窟に入りからず天井をぶち抜いていた。
「これが私の真の姿だ……！！」
「嘘………でしょ…………」
ふふん、流石のちんちくりんも恐れ慄いたか
謝れば許してやらん事も
「カッコイイ！！絶対そっちの方が良いよ！」
は？何言ってるんだ？このちんちくりん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻倉詩悠＠パソコン垢(プロフ) - 貴方様の作品のヤミさんが可愛くてしんどいです… (2019年5月4日 9時) (
レス) id: 460ec4e8ff (このIDを非表示/違反報告)
kibidango(プロフ) - すみません、ちょっと、ヤミさんが可愛くて、しんどいです。 (2018年8月16日 10時) (レス) id: c1ff5a001d (このIDを非表示/違反報告)
桜川(プロフ) - いつも拝見させていただいてます！光の炎と影の氷2の3･４話で、主人公の思いとヤミとのシーンで泣いてしまいました！！それぐらいいい話なので！これからも頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！ (2018年8月9日 11時) (レス) id: ea65f6734b (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月8日 19時) (レス) id: 8141fb75f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：G3 | 作成日時：2018年8月8日 19時
