14 ページ14
｢私は！私でいる！！｣
｢な〜に、俺抜きで盛り上がってんの？｣
｢ヤミ！？｣
｢よう、アリス彼氏置いてくとかお前酷くね？｣
窓から、やる気のない顔のヤミが部屋に乗り込んできた。
｢やぁ、ヤミ遅かったね｣
｢オーヴェンのオッサンの所に居るとか聞いてねぇ｣
あっ、ヤミ、ごめん、言ってなかった
アリスは心の中でヤミに謝罪した。
｢で？旦那、俺達を呼び出した理由は？態々オーヴェンまで参加させて｣
その瞬間、アリスの顔から血の気が一気に引いていった。
やばい、変人ハゲ頭の件か！？
アリスは一瞬身構えたが、ユリウスの言葉に打ち消された。
｢うん、アリスの魔の件でね｣
｢は？変人ハゲ頭じゃないの？｣
｢お前！それ言うなって！｣
｢うん、その事は後でじっくり聞くよ？｣
あっ、墓穴掘ったな私、ごめん、ヤミ
｢実はね、今回の魔宮の件で分かった事がある。｣
｢まずね、アリス君魔はエマの魔と上手く混ざり合えてない、それどころか君の魔すらも100%は使えていない。｣
ユリウスの言葉にアリスはポカンと口を開ける
｢はい？どゆこと？なんで？｣
｢はいはい、動物の名前すら録に覚えられないバカには、難しかったな〜｣
ヤミはアリスの頭をぽんぽんと撫でながら言った。
｢馬鹿じゃないけど！？｣
ユリウスは、2人を無視して続けた。
｢アリス、原因は全て君の中にいるエマを名乗る存在だ。｣
ユリウスの言葉にアリスは、うげぇと舌を出した。
｢ユリウスの旦那、他に分かった事は？｣
｢うん、後はアリスがエマから受け継ぐ事が出来る魔法は、クローバーの数だけ。つまり、3つだ｣
｢んじゃ、報告にあった今まで見たことの無かった氷魔法は、使えるんだな？｣
｢あぁ、それもアリスが奪われた物の1つだからね｣
ユリウスの言葉にアリスは、上がり気味で答える
｢なんで、それが、わかったの！？｣
ユリウスは、笑顔で答えた。
｢今回の、魔道具の中に1つだけ真実を教えてくれる物があってね。｣
｢ん？私に使って良かったの？｣
｢勿論、僕の可愛い子供の為ならね！｣
｢きもい｣
｢にしても、少し意外だな私はアリスが悲しむと思ったが、｣
オーヴェンの言葉にアリスは心底不思議そうな顔をする。
｢だって、確かにエマは好きだよ？偽物でもそばにいて欲しい位、けど、それで私の大切な人に迷惑が掛かるなら、私は自分の力を取り戻して皆を守る。エマに誇れる自分になる｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻倉詩悠＠パソコン垢(プロフ) - 貴方様の作品のヤミさんが可愛くてしんどいです… (2019年5月4日 9時) (
レス) id: 460ec4e8ff (このIDを非表示/違反報告)
kibidango(プロフ) - すみません、ちょっと、ヤミさんが可愛くて、しんどいです。 (2018年8月16日 10時) (レス) id: c1ff5a001d (このIDを非表示/違反報告)
桜川(プロフ) - いつも拝見させていただいてます！光の炎と影の氷2の3･４話で、主人公の思いとヤミとのシーンで泣いてしまいました！！それぐらいいい話なので！これからも頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！ (2018年8月9日 11時) (レス) id: ea65f6734b (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月8日 19時) (レス) id: 8141fb75f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：G3 | 作成日時：2018年8月8日 19時
