幽霊でも恥ずかしい！！ ページ3
遊帆｢じゃあ、私に取り憑く感じで行けると思うよ。｣
哲夫｢取り憑くんかぁ〜...。｣
遊帆｢え...嫌？それやったら、ごめん...。｣
哲夫｢い、いや！そういうことやなくて、女の子に取り憑くというのが...なんか、引っ掛かってなぁ〜...正直に言うと、恥ずかしいんや！！女の子の横は...！！｣
哲夫が良い〜って言ったのはどこの子でしょうね...？？
遊帆｢てか、幽霊でも恥ずかしいんやね。｣
哲夫｢するわ！！幽霊、心無いって言われたら、みんな呪いに来んで！！｣
遊帆｢それは困るなぁ...。｣
哲夫｢幽霊やって言うけど、元はしっかりとした人間やねんで！！｣
遊帆｢ま、まぁね...。｣
哲夫｢お前...自分で言うて引いとるやん...！｣
仕事で疲れてる私には、喋り相手が必要なのかな...。なんか、今、とても気持ちが楽や..。
哲夫side
俺は遊帆の顔を見て、こう言った。
哲夫｢遊帆さ...疲れてる？｣
遊帆｢仕事でね...ちょっと疲れた...。でも、哲夫くんが喋ってくれるから、気持ちが楽になってるから！｣
仕事、そんなにしんどいんか...それに俺の記憶を取り戻すために頑張ってくれてる..なんか、俺も遊帆の支えなれる事無いかなぁ...。
俺となら、喋るしかないもんなぁ...
喋るだけで、遊帆の気持ちが楽になれば良いんか。俺も楽しいし。
哲夫｢俺で良かったら、いつでも、相手なるで。暇やし。お外は遊帆付きやし。『哲夫くーん』って呼んだら出てきたるやん。ってか、いつも出てきてると思うなぁ〜...。｣
哲夫｢女の子一人心配やし...。(小声)｣
めっちゃ恥ずかしいんやけど...！！
何ポロッと言うてんねん！
遊帆｢私の事はええから、哲夫くんの事！他は何か覚えてへんの？例えば、その、教師してた学校とか...｣
哲夫｢う〜ん....。｣
俺は腕を組みながら、フヨフヨ浮き出した。
何度も何度も生きてた頃を。
しかし、ひねり出そうとしても何も出て来ない。
哲夫｢全然、出て来ぉへんなぁ...。｣
遊帆｢そうか...ゆっくりで良いよ。哲夫くん。ゆっくりで。｣
“ゆっくり”か....。
もし、俺の記憶が戻ったら、成仏できて、遊帆とは、さよならなんやなぁ...。
そんな複雑な気持ちが俺の“成仏”を邪魔する。
前までは早く成仏して、生まれ変わりたいなんか思てたのになぁ...。
なんやこの気持ちは。
幽霊でも、ドキドキするんや..。
続く
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あやたか - 令和になってもこの物語をお願いします！！ (2019年5月1日 11時) (
レス) id: b41f399045 (このIDを非表示/違反報告)
あやたか - さっちさん» ありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2019年4月21日 23時) (レス) id: b41f399045 (このIDを非表示/違反報告)
さっち - 飛んできましたー！流石！面白いです！ (2019年4月21日 11時) (レス) id: 3bfa0ccb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやたか | 作成日時：2019年4月17日 22時
