Pentagonと送る徒然草 第3夜

Critical beauty〜長男不在につき ページ21

Side Jino



Ws「疲れたぁ…」
Kn「後は何だっけ」
Si「…」
Hui「次は取材、…おいシノナ後ちょっとだから戻ってこい！！」



活動も終盤、歌番組もバラエティーもAﾋｮﾝ不在で行う俺達は疲れも相俟ってﾋｮﾝがいないことに徐々にストレスが溜まっていた

Aﾋｮﾝはあの日から病院にいる、宿舎には丸３週間帰ってきてない

結局お見舞いには殆ど行けず、途中からはAﾋｮﾝが時々電話をくれたものの元々機械音痴な彼はあまり連絡をくれなくて、デビューからﾋｮﾝ中心で回っていた俺達は油を入れてないブリキみたいに少しずつぎこちなくなっていた

仕事はこなしているものの何時もより疲れ具合が半端ない
ﾋｮﾝの声がしないことが寂しい…毎朝のﾋｮﾝの…その、あれが無いと目覚めが悪い俺は多分すっかり彼に毒されてる

いつも煩い弟たちも元気が無く静かな生活を送っている
要するにﾋｮﾝが居ない俺達の私生活はポンコツとなりつつあるのだ、どれくらいやばいかってシノナが喋らなくなるくらい

俺達は毎日何とか自分を奮い立たせていた





「では以上となります。お疲れ様でした」
「「「…ありがとうございました！」」」





Si「っまじ腹立つ！！」
「え、どうしたお前ら」
Kn「会社ごと潰れろ」
Ed「ユウト、イェナ二気にすんなよ」
Hui「ごめんなユウト」
Yt「…何でﾋｮﾝが謝るの？俺は大丈夫」
Yn「あれちゃんと記事になるんですかねぇ」
Hs「マネヒョン何とかならない！？」
「だから何が！？」

漸く解放された俺達の顔は酷いものだった、記者が稀に見る最悪な態度だったからだ

言うなれば差別的な思考がありありと出た取材…
ユウトに話が振られることは無く、イェナンの話にも笑顔ひとつ見せなかった
何よりもAﾋｮﾝに関しては事務所が贔屓してるんじゃないかとか途中参加の彼に迷惑を感じなかったかとかマイナスイメージを引き出したいような批判じみた質問ばかり…喧嘩を売っているとしか思えない内容だった

こう言う質問は偶にあったけどAﾋｮﾝは上手に返していたし俺達も何時もならもっと上手く回せた筈だ、けど余裕もなく疲労の溜まった身体では笑顔を作るのが精一杯で…

Jn「…何も知らない奴に何でAﾋｮﾝのことを延々と批判されなきゃなんないの腹立つ絶対ﾋｮﾝには会わせねぇまじくたばれ」
「じ、ジノ！？？」
「「「(あのジノﾋｮﾝに何かが降臨した)」」」


ﾋｮﾝ、早く帰ってきてくれないと俺達のキャラが変わりそうです

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