Pentagonと送る徒然草 第3夜

閑話休題〜Happy birthday 5.1 ページ16

一瞬マネージャーの脳裏にはケーキ片手に真っ黒な笑みを浮かべる何人かのメンバーが浮かび背筋が冷たくなる

「え、おま、え？気付い」
『…何言ってんの？明日はフイドニのデビュー日でしょ。お祝いしてあげたい』
「あ！そ、そっちな！だよな任せろ！」
『…ﾋｮﾝって、いや…気を付けた方がいいよ』
「！？？」ビクッ

つ、と目を細める彼に違う汗が背中を伝う
瞼を閉じてしまったAに何を気を付けるべきなのかも聞けず、時間に間に合わなければどうなるかわからない身の上を想ってアクセルを強く踏み込んだ

「俺お前の一回りは歳上なんですけど？」

とは勿論言えなかった(何故なら彼のバックが恐ろしいから)





さてAが宿舎に着く少し前…宿舎は絶賛戦争状態


Hs「ちょっとこれ誰のパンツ！？」
Si「チキン来たよー！いくらだっけ？」
Kn「あ、俺が出るからﾋｮﾝはケーキお願い」
Yt「ウソガ蝋燭は？」
Ws「箱に付いてない？」
Hui「えっとおめでとうございますﾋｮﾝ…これからもグループ…俺が側でずっと…いや」
Jn「フイ邪魔だから部屋の真ん中で演説練習しないでくんない？何で原稿用意してんだよ」
Yw「あれ誰か俺のソンムル…青いの知らない？」
Yn「さっきシノナがレンジに入れてたよ」
Ed「誰だよこれ入れたの〜コーヒーと一緒にチンしちゃったよ？」
Yw「したの！？」
Kn「よく破裂しなかったね」
Yt「めっちゃほかほか…ぶっ」
Hs「何でチンする前に中見ないの！？」
Jn「ん？…おいお前ら急げﾋｮﾝ達もう着くって…ヨウォ二泣くなってば！！」


急いでリビングの扉前にクラッカーを持ってスタンバイすると玄関の鍵が開く音、時計はジャスト1分前…慌ててウソクが電気を消すと足音が近付いてくる



…カチャリ
パーン！！

「「「Aﾋｮﾝ！誕生日おめでとう！！」」」

「あ…え」滝汗
『…』

開いた瞬間クラッカーを鳴らした先にいたのは真っ青なマネージャー…と背後から覗くキョトンとしたAの顔


「「「…」」」

Yn「…Aﾋｮﾝちょっと燃えないゴミ捨ててくるんで奥で待っててもらっていいですか？」
Kn「ﾋｮﾝってどこまで空気読めないんですか？」
「ごめんって！！ちょ、やめ…」

Yt「ﾋｮﾝ、こっち来て」
『えっと…』
Ed「頑張って飾り付けしたんだよ〜♪」


弟達がにこにこ笑いながらマネージャーに詰め寄るのを止める(止めれる)者などおらず、
他のメンバーに連れられて奥に向かうAには奇しくも彼の叫び声は届かなかった…(完)

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