マンネ的長男の考察 ページ6
Yt「ﾋｮﾝ、ちゃんと休まなきゃ駄目って言ったでしょ」
『…休んでる』
Yt「どこが…？そんな格好じゃ説得力ないよ」
よく見ると彼の着ていたTシャツはぐっしょりと濡れ、揺れる髪の先からはぽたぽたと汗が落ち続けている
ユウトはAさんの荷物から勝手にタオルを取り出すとその場に座らせて甲斐甲斐しく汗を拭きながら買ってきた水を手渡した
心許なくドアの側に立っているとユウトにされるがままのAさんの顔が此方を向く
Ws「…あ…」
Yt「あ、ウソガ忘れてた。こっち来て〜」
ユウトに手招きされ持っていた紙袋を抱き締めて恐る恐る側によると近くにしゃがみこむ、Aさんの顔は見れないまま
『…なに』
Ws「あのっ！これ、…あ、ありがとうございました！！」
Yt「ウソクそれアイロンまでしてたんだよ、Tシャツ1枚を丁寧に」
Ws「っちょっと！言わないで！！」
俯いたまま少しよれた紙袋を差し出すと彼は黙って受け取ってくれたからそおっと顔を覗き見る
彼は紙袋を見つめたあと、俺の顔を見て少しだけ笑ったように見えた
『いいって言ったのに…ありがとう』
Ws「っ//その、俺も助かりましたありがとうございます！！」
ちゃんと見た彼の顔はロボットなんかじゃない、優しいﾋｮﾝの顔をしていたんだ
それからちょっとだけ話をして、練習室を出る頃にはもう彼のことを怖いと思わなかった
ユウトに神様がﾋｮﾝにはブレーキをつけ忘れたんだからせめて自覚してよって怒られて、少し拗ねながら水を飲む彼は何だか可愛らしくて笑いそうになったくらいだ
Yt「…怖くなかったでしょ？」
Ws「…うん」
Yt「優しい人なんだ、ほんとは…誰より俺達のこと、想ってくれてると思う」
Ws「…」
少しだけ話をした後彼はふいに時計を見たかと思うとさっさと俺達を追い出した
時計を見るとそれは俺達の休憩時間が終わる少し前、戻れば丁度くらいの時間だった
ﾋｮﾝ達に俺が怒られないようにっていつもすぐ帰そうとする、そうぶすくれるユウトはどこか嬉しそうで、彼の小さく笑った顔は俺の目に焼き付いて離れなかった
それからユウトが居なくなる時には後を着いていくようになった
まだちょっと勇気が出なくてユウトに張り付いたまま話す俺にAさんは少しだけ困ったような顔をしたけど、でもすぐに追い出すようなことはしなかった
少しずつAさんのことを知っていくのは何だか嬉しくて
彼に会える休憩時間が楽しみになるまでそんなに時間はかからなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「KPOP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奏(プロフ) - ファニさん» コメントありがとうございます、実際どうなんでしょうね？笑 私の妄想内で好き勝手進むお話ですが楽しんでいただければ幸いです。またお暇なとき見に来てくださいね(^^) (2017年7月14日 16時) (
レス) id: 586618cfa2 (このIDを非表示/違反報告)
ファニ(プロフ) - Pentagonのメンバーになったらこんな感じなんだなぁと、思いながら、 読ませてもらっています。 頑張ってください^^ (2017年7月14日 10時) (レス) id: 787a0420f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：奏 | 作成日時：2017年6月17日 11時
