獅子のまたたび vixx ページ44
『ごめんなさい、声掛ければ良かったですね。その…ほんとにおれに付いてきてるのか、わからなかったので』
恥ずかしさの余り死にそうになるが申し訳無さそうな彼の言葉は最もだ、俺と彼にはまだ何の関係もないのだから
Le「ごめん、その、気になって」
『？おれ、何かしました？』
Le「いや違う…」
話してみたかった、その言葉が中々出てこない
初恋したての中学生かと自分に突っ込むも彼の顔も上手く見れず、きゅっと目を瞑ってしまった
『…可愛い』
Le「え」
『あ、いえ…その、おれ先輩と話してみたかったんで嬉しいです』
Le「！ほんと…？」
ぼそりと聞こえた言葉に体温が上がる、でも自分もそう思っていたんだと伝えるとずっと無表情だった彼は一瞬嬉しそうに笑ってくれた
その顔が、今まで見たどんなものよりもきらきらしてて
Le「…その、先輩ってやだ」
『え、そう言われても大先輩ですし…』
Le「やだ、同い年でしょ？敬語もやだ」
『…、何それ可愛い』
Le「//…口に出てる」
『出してるもん』
話してみると彼は想像以上に聞き上手だった。俺がつい、話しすぎてしまうくらい
そして緩く上がった薄い唇から出る言葉は彼の見た目からは考えられないくらい甘ったるい、細められた瞳は冬の星空みたいに静かに澄んでいて、興味程度だったものがあっという間に嵌まってしまった
Le「…テグンって呼んで、俺はAって呼ぶ」
『おれは良いけど、流石に呼び捨ては…』
Le「先輩命令」
『ずるい…なら2人の時だけ』
こくりと頷くとよろしくねテグナって言いながら頭を撫でられて思わずまた目を瞑ってしまう
いつもすぐ振り払うのに…ペースが狂う、嬉しい、とか…
『でもほんと、何で尾行？』
Le「…吸い寄せられた」
『おれに？…そっかぁテグナ猫科だもんね』
Le「どういうこと」
『獅子でしょ？猫の仲間だし気になるものにこう、ふらっとついていっちゃった、みたいな』
Le「…」←否定できない
『それか…おれのこと追い詰めて、ぱくっと食べる気だったとか？』
Le「なっ//違う！！」
『…そんな顔真っ赤にしなくても…何想像したの』
Le「A！！」
真顔で言うから何処まで冗談なのかわからない、それでもその顔は挨拶に行った時よりも遥かに優しい
Le「…またたび的な」
『…猫を酔わせるってやつ？やっぱり、おれのこと食べ…』
Le「違う！！」
引き寄せられた彼に酔い狂いそう？
…あながち間違ってないことは俺が一番良くわかってる
Triple H〜secret making→←獅子のまたたび vixx
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奏(プロフ) - ファニさん» コメントありがとうございます、実際どうなんでしょうね？笑 私の妄想内で好き勝手進むお話ですが楽しんでいただければ幸いです。またお暇なとき見に来てくださいね(^^) (2017年7月14日 16時) (
レス) id: 586618cfa2 (このIDを非表示/違反報告)
ファニ(プロフ) - Pentagonのメンバーになったらこんな感じなんだなぁと、思いながら、 読ませてもらっています。 頑張ってください^^ (2017年7月14日 10時) (レス) id: 787a0420f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2017年6月17日 11時
