君と送る徒然草～日常編～第３章 (ページ2)

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あなたが生まれた日　ページ2

Side CY

今日は我らが神秘担当Aの誕生日であり、次の日の５月2日はパンダ担当ﾀｵの誕生日である

これまでにない盛大な誕生日にしようと１か月前から俺達は内密に事を進めていた

Lh「ちょっと、ｼﾞｭﾝﾐｮﾅケーキ予約した！？」
Sh「勿論！！Aのために探した最高級のお店で…」
Ly「日にち間違えてないよね～？」
Sh「昨日も確認したから大丈夫！！」
Do「ﾋｮﾝいくら何でも毎日お店に電話しないで」
Kr「ﾀｵのパンダも大丈夫だ」
Ch「…ケーキのことだよね？本当のパンダ頼んでないよね？」
Kr「何を言うんだｼﾞｮﾝﾃﾞや、ﾋｮﾝはちゃんとここのお店に…」
Cy「それ動物園のサイトですけど！？」
Ki「頼んだのこっちだよﾋｮﾝ」
Bk「あーーーもーーー！！！頼むから当日までばれないでよ！？」

勿論可愛い弟達のためだからというのもあるのだけど、メンバー全員が張り切っているのにはもうひとつ理由がある

実はAの誕生日をメンバーで祝うのは初めてなのだ
デビュー当時からﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄは勿論身体情報以外のデータは一切がシークレット扱いのAは本人の家庭環境の複雑さもあってか自分のことをあまり語らない

Aのことを知りたくて話し掛けてみてもいつの間にか自分の悩みを相談している、なんて日常茶飯事

自己主張の多めなメンバーが多い中彼は聞き役の名手だった

加入時の何やかんやを乗り越えAがメンバーに馴染んでもそれは変わらず、謎に包まれてるってのがあいつのキャラとしてあまりにもしっくり来すぎていたのかもしれない

俺達が彼の誕生日を知らないことに気付いたのは奇しくもあのAB型カンフーパンダがきっかけだった

ーーー

珍しくのんびりしたある朝、久し振りに流れるゆっくりした時間をメンバーは楽しんでいた

と、そこへどたどたと騒ぎながらリビングに駆け込んできたﾀｵをなかば冷めた目で見遣る

Ta「ねぇ！ねぇねぇねぇちょっと聴いて！！！」
Lh「るっさいな！なに！？」
Sh「タオ、ドアは足で開けるんじゃない！」
Cy「まぁまぁ、たまには落ち着いた時間を…」
Bk「お前が言っても違和感しかないわ」
Ta「それどころじゃないノ！ちょっと黙って！」
Kr 「どうしたんだﾀｵや？」

凄い顔色をしたﾀｵがぐるりと見渡したあと大声で言い放つ

Ta「ﾀｵのA！の誕生日は5月1日なんだって！知ってた！？？？」

「「「「……はぁ！？？？」」」」

見事などや顔のﾀｵを横目に俺達は盛大に固まった