紺碧のお酒物語 〜３杯目〜

震えるズレ ページ3

帰ってきてから私は今現在のどこらへんにいるかを確認するために過去の事件を漁っていた

ジンに聞くのが手っ取り早いけど彼、殺した相手は忘れる主義なんでしょ？
ってそうじゃなくても最近何故かジェットコースターに乗ったら殺人事件が起こって〜某高校生探偵に尾けられて〜怪しげな薬飲ませちゃったりなんかしたりしなかった〜？なんて聞ける訳無かったね！！



『…え』


取敢えず始まりの事件、トロピカルランドのジェットコースター事件を探していたんだけど…

まさかの事件が起こったのが半年前
…あれ、予定では私は原作が始まってすぐくらいに帰ってきたつもりだったのだが

これも私が関わってるせいで起こるズレですかね…あまり私の知ってる流れから乖離してほしくないんだけどなぁ


てことはコナン君はもう変身完了済み…毛利さん宅へのわくわくロマンスの予感(ハート)なお届けも終了してるってことでいいのかな？



と、なるともうすぐ秀一の未来の嫁、明美さんの事件か…

彼女は諸星大、つまりFBIの赤井秀一を組織に引き入れた張本人

…秀が正体ばれて抜けてもすぐ処罰されなかったのはずっと疑問だったのだけど、最近は組織内でも裏切者やそれに思しき人員の粛清が厳しくなってるからなぁ…


彼女も最初から救出予定人物だったから宮野姉妹との多少の関係は作ってある

といってもまぁ彼女らにとったら幹部の中でも何か気が付けばいる変人？程度の認識だと思うけど…スコッチと違い彼女達には保護したらゆくゆくは証人保護プログラムを受けて貰うつもりだから私は直接関わる気無いし

一番の問題はジンかなぁ…思ってたのより大分キャラ変わってきてるし、原作と行動が変わる可能性も…いや無いか？



『…ん〜、、』
「何だよ、どうかしたか？」
『…そうね、折角貴方もいるんだし』
「え？何？」



実は隣にいた唯君に視線をやる、暫くは大人しくして貰おうと彼にはこの隠れ家で情報収集とか家事とか(←)してもらってたんだけど缶詰が過ぎるのもあれだし

…ちょっくら働いてもらいますかね



『ふふ、久々のお仕事よ…嬉しいでしょ？』
「…え？何か嫌な予感がするのは俺だけ？」
『あら、勘は鈍っていないようで安心したわ』
「…」


青い顔をした彼の顔は視界からどけて、私は頭の中で今後の計画を練ることにした




(…出来ることなら手伝うから、その顔で俺を見るな)(あら失礼ね…どんな顔よ)(悪党が悪いこと考えてる顔)(…)

(…俺が悪かったからその顔も止めろ)

目の保養だけどハニトラ→←幾重の仮面

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