モブJの触れた逆鱗 ページ16
Side ？
サッカーの帰りに寄ったコンビニで発生した強盗事件
2人組の男達は店内にいた1人の若い女性を人質にナイフを振り回しながら金を要求する
1人なら麻酔銃で何とかなるが人質のことを考えるとそういうわけにもいかない…
「ど、どうしようあの女の人連れて行かれちゃうよ！！」
「どうしましょう、で、でもまず警察に…！！」
「光彦は陰で警察に連絡しろ！！…くそっ、距離が近すぎる…！！」
女の人の首筋に大きなナイフを当てたまま出ていこうとする犯人に思わず奥歯を噛みしめた
そのまま逃げようとする男たちにサッカーボールを当てようにも人質との距離が近すぎて狙いが定まらない
「へへへ、金も女も手に入ったな！」
「あぁ、さっさと行くぞ…何だ？」
チャンスを伺っていると犯人が下品な笑いを零しつつ自動ドアを潜ったところで女性がぴたりと足を止める
訝し気な男達を他所に首元に沿わされているナイフをそっと指でなぞりながら背後の男を見上げた
アカイロが細く、白い首筋を流れるのがミエタ
「っおい…」
『…ごめんなさいね、私忙しいのよ』
「っ何いってやがる、さっさと…っぶ！！」
「「「！！？？？」」」
一瞬だった
彼女は細い手であっという間にナイフを弾き飛ばすと男の背後に回り込んで逆にそのナイフを突きつけた
「っな！！う…！！」
「おい何してる！！？」
「っ…(何だ！？この人何者だ！？)」
男の首に手刀を浴びせて気絶させた彼女からは異様な空気が漂っている
「っひ！」
「あっ…」
「どけババァ！！」
「おばあちゃん！！」
その空気に恐怖を感じたのかもう１人は丁度通りかかった杖をついたお婆さんを弾き飛ばして逃げようとする…とそこで女の人の空気ががらりと変わった
『年長者と子供は人類の宝…そんなこともわからないなんて、人として落第点ね』
「え？っが！！」
「っな！！？？」
いつの間に追いかけたのか
気が付けば彼女は男の足を引っかけて転ばせると手にしていたナイフを股ぎりぎりに突き刺した…一瞬で凍り付く空気
『女の扱いも知らない野蛮なお人…ちょっとおいたが過ぎるんじゃない？』
「っひ、ひぃぃぃ！！」
『ここ、切り取ってあげないと駄目かしら…』
「っ！…」
ぐい、押し付けられたナイフの刃(何処にとか頼むから言わせないでくれ)…あまりの恐怖にそいつはがくりと気絶してしまう
思わず自分のを抑えていた俺は、灰原が傍に寄ってくるまで彼女が震えているのに気付かなかった
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ココア - え…お終わり…更新……更新お願いします！ずっと待ってます (2021年4月29日 1時) (
レス) id: ab23c258b6 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - この作品、とても好きで何度も読み返しています。そして毎回続きが気になる・・・。いつか更新される日がくることを願っております。 (2021年4月24日 15時) (レス) id: ba39ddeb66 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 終わり！？めっちゃ気になる(；´Д｀) (2021年4月17日 20時) (レス) id: da421f7cc6 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 途中までですが、読ませていただきました！とても面白かったです！ (2018年8月21日 11時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
しをり - こういう作品、待ってました！更新頑張ってください！応援してます！ (2018年7月16日 18時) (レス) id: 0010456d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2018年2月19日 0時
