君と送る徒然草～日常編～第１章 (ページ6)

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SVT meet u ページ6

?視点

収録の合間、機材が壊れていつ終わるかわからなくなった休憩にメンバー誰しもが暇をもて余していた

そんな中喉に乾きを覚えて俺は１人自販機を求めて旅に出ることにした

?「ヒョン達、飲み物買いにいきますけど…何かいりますか？」

あちこちから聞こえてくる遠慮無いリクエストを頭に叩き込んで、俺は旅に出た

……かっこよく決めたかったのに…

?「……ここどこ？」

見渡すも何処も同じ景色、ぼーっとしながらふらふらしてたのが悪かったのか気がつけば誰も見当たらないところまで来てしまったようだ

?「……どうしようか……っ、？」

ぶつぶつと呟きながら角を曲がると少し広いスペースにこちらには背を向けて置かれた小さなベンチから飛び出すように足が投げ出されていた

?「……えっ、と、…」

どうしよう、何か見るの怖い

少し悩んだ後、このままでは戻れないことに気付いて思いきって道を尋ねようとそおっとベンチを覗き込んだ

？「、………わ、…きれい…」

覗いた先には天使みたいに綺麗な人がいた

日光に照らされてきらきらと光る漆黒の長い髪に透き通ったような白い肌、隙間からちらりと見える鼻筋はすっと通っていてこんな美形な人いるんだなぁなんてぼんやりと考えた

『……ん、ぅ……？』
？「っと！………わ！！！」

気が付けば物凄い至近距離で見詰めていたようで視線に気づいたのか小さな口から声が漏れたことに驚いて後ろに転けてしまった

?「……いて、」
『……ん？？どうした、の…？？』

強打したお尻を抑えているとベンチの背凭れに寄り掛かってこちらを見る切れ長の瞳

？「(わ、こんなに瞳が黒い人初めて見たかも……ちょっと怖い)……えっと、あの、すみません」
『……はい、…だい、じょぶ？？』

未だ尻を抑えて床に転がったままの俺を見かねてかその人はすっと立ち上がると俺を立たせてくれた

、というか…

？「(こ、この人めっちゃおっきい…スタイル…え、あの顔でこれ？)…ん？どっかで…」

俺も長身な方だけど、彼はさらに頭ひとつ大きくてあまりしない見上げると言う体験
じっとこちらを見る彼の顔はどこかで見たことがあるよな、…

?「…ん？ん？…あああああ！！！」
『わ、びっくり…したー』

さほど変わらない表情でのんびりそう言う彼が誰かわかった瞬間、顔に一気に熱が集まってきた

？「あ、！あの！！俺…そそそ、その、さささ最近デビューしたSeventeenのウォヌって言います！！A先輩！！！」