with Luhan 2 ページ44
「今休憩中ですか？ご一緒しても…」
「あの、この前挨拶に…」
「先輩！ずっとﾌｧﾝでした！良ければ連絡先を…」
『…？？、あ、ごめん、携帯は今無くて…』
「な、なら番号だけでも…！、」
口々に話し掛ける面々を前にAはぼんやりしたままで、だがそんな反応にも負けじと食い下がっている。
このままだと何処かしら連れ去られそうだ(この時だけはあいつが携帯を持ってなくて良かったと心底思う)
Aの何処か近寄りがたい雰囲気のせいかいつもはここまで近付いてこないのだがぼーっとしているせいで素が出かけているためその距離はどんどん縮まっている
露出度の高い衣装を纏った１人がAに触れようとした瞬間、その手は空を切った
『…ん、あ、ﾊﾆﾋｮﾝ…？？』
Lh「…何してんの？」
後ろからAを抱き寄せたまま目の前を軽く睨み付ける
「あ、えとその…」
Lh「悪いけどこれからこいつ出番だから、連れてくね。」
鋭い眼光にｶﾞｰﾙｽﾞｸﾞﾙｰﾌﾟが怯んだところでﾙﾊﾝは早口で捲し立てると茫然としている相手を見ることなく早々にAを引っ張ってその場を後にした
Lh「はぁ…まじ何してんの？どっか触られた？」
『いや大丈夫……ﾋｮﾝ、何してたの？もしかして、おれ、探してくれた？』
Lh「っち、違うし！たまたま通ったの！お前は必ず携帯とﾒﾝﾊﾞｰ持ち歩けっていっつも言ってるでしょ！？」
『…折り畳み傘みたいだね』
Lh「…はぁ…」
『ありがとう、ﾋｮﾝ、助けてくれて』
Lh「っ…Aは危機感が無いから！るぅが守ってあげてるの！」
『ふふ…おれの、守護天使だもんね？』
Lh「っ…そうだよ感謝しろよな！？」
Aは笑ってそう言うと捕まれたままの手をぎゅうっと握り直して、ﾙﾊﾝは赤くなった頬を隠そうと早足になったがその手を外そうとはしなかった
Lh「…A、」
『ん？なぁにﾋｮﾝ』
Lh「っ、まだ時間あるだろ。その、お前が行きたいなら…その、」
『……珈琲、飲みたいな。御礼に奢るからﾋｮﾝ、付き合ってくれる？』
Lh「！！…しょうがない！るぅが付き合ってあげる！」
『…ふふ、ありがとうるぅﾋｮﾝ』
その後束の間のデートを楽しんだ二人の姿はばっちりﾌｧﾝに撮られており、満面の笑みを浮かべるﾙﾊﾝの写真が大量に出回った
おまけ
Ma「…俺さっさと行けば良かった」
Bm「あぁぁー！久々のAﾋｮﾝがぁぁ！」
Aを助けようとするも一歩出遅れたgot7の面々が廊下で悔しがっていたとかいないとか
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作者名：奏 | 作成日時：2015年11月11日 12時
