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vix leo a cup of coffee 2 ページ21

帰らなくてはいけないと伝えるとAは手早く珈琲を持ち帰れるように包んでお菓子と共に渡してくれた
お金を渡そうとしたのだがAは緩く頭をふった

『いいの、…ヒョンと、お話楽しかったから…ありがとう』
Le「…いいのか?」
『うん…撮影、だっけ?…頑張って、ね。』
Le「…ありがとう、A…その…」
『ん…??』
Le「…また、会えるか」
『……ふふ、そうだね…次会えたら…−−』

友達になってくれたら、嬉しい。

そう言って彼は手を降ると店の中に消えていった

僅かな時間でわかったことは彼の下の名前とどうやら年下らしいこと(年を言うと苦手そうに堅苦しい敬語を使いだしたので止めさせた)、珈琲と本が好きなこと、テレビは見ないこと、それくらい

派手な頭とファンに追われていたことから俺がそっちの関係者だとわかったらしく深くは聞いてこなかったが、ゆっくりと舌足らずな俺の言葉を待って聞いてくれる彼はとても聞き上手だった

あの後テレビ局に戻ってメンバーに心配そうに問い質されたものの俺の頭の中はAのことでいっぱいだった。

あいつのことが、もっと知りたい

忘れられなかった俺はその時から合間を見つけては足しげくあの珈琲店に通うようになった


ーーー
Le「大体…Aが珈琲を淹れてくれたんだから普通そこで働いてると思うだろ…」
『……ふふ、そうだね…あの時は、マスターのお留守番、してたんだよ、……たまにマスターに教えてもらったのを練習して…あの時たまたま淹れてたの』
Le「…はぁ、いないわけだよな」


あの後、何度通ってもAの姿はなかった
珈琲はとても美味しかったけど何かが足りない。
来る日が合わないのかもしれない…そう思ってある日意を決してマスターに尋ねると返ってきたのは意外な答えだった

Le「あ、の……すみません」
「はい、何でしょう…??ああ、いつも来て頂いてありがとうございます」
Le「いえ…あの、ここにAという方が働いているかと思うんですが、次いつ来るか、教えて頂けないでしょうか、?」
「A…ですか?そのような者は働いてはいないですが…」
Le「!?、え、いやそんなはずは…」

一瞬頭が真っ白になって狼狽える俺を見てマスターは考え込むように顎に手を重ねた


「失礼ですが…その方の風貌を教えて頂けますか?」
Le「えっと…黒の髪に、すらっとした身長は俺より高い男性の…」
「…ああ!!わかりました、名前は存じ上げ無かったもので。」
Le「…??どういう…?」

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設定タグ:exo , kpop , 男主   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名: | 作成日時:2015年11月11日 12時

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