Exo’s morning ページ13
柔らかい光を纏ったヴェールがうっすらと深紫を照らす頃、常に激務を抱えるExoの1日が始まる
ぱっちり開いた目をきょろりと回しながら現れたギョンスを筆頭にあちらこちらから眠そうな声と共にメンバーがリビングへと集まってきた
芳ばしく漂う珈琲の薫りと共に年長組がソファーを陣取ってゆったりと過ごす中、チャニョルが同室の子犬を引きずりながら盛大なあくびと共に姿を現した
CY「…はよぉー、ヒョン達…」
SH「おはよ、…ベクは寝てるけど笑」
CY「ううん…昨日遅かったみたい…」
XI「ならソファーで寝かしとけば?まだ時間あるし…」
CY「うん…俺も…」
KR「hey.お前はマンネラインを起こしてやってくれ」
CY「えー…やだ、眠い、あいつら起きないもん……」
XI「…今日は、Aもまだだぞ?」
今にも寝そうな顔で嫌がるチャニョルに悪戯っぽく笑ったミンソクがそう告げると勢い良く瞳が開いた
KR「何っ?そうなのか?、よしならAは俺がい」CY「おれ行ってくる!!!」
あっという間に走り去ったチャニョルに手を伸ばしかけていたウーファンが項垂れた
XI「くくく…ウーファンはイーシン起こしてきなよ、俺はルハン起こしてくるから」
KR「…oh.仕方ないな、」
しぶしぶ腰をあげウーファンを見てジュンミョンは可笑しそうに笑っていた
―――――
しんと静まり返った部屋を前にいつになく緊張しながらドアをノックする
予想通り返事は返ってこなくて、そおっと開けた隙間から体を滑り込ませた
CY「……Aー、あ、朝だよー」
小さな声で呟きながら膨らんだ布団の下を覗き込む
そこには寝息もたてず、Aが静かに眠っていた
Aは寝るのが大好きだけど、大体いつもギョンスと同じかそれより早く起きて朝御飯を作っててくれるから浅い居眠り以外の寝顔は余り見ない
特に慣れてない人の気配に敏感らしく、最初の頃は誰も寝顔を見たことがなくてこいつは本当に一睡もしてないんじゃないかと思ったくらいだ
でもたまに夜がとっても遅い時や疲れてる時、こうして誰かが起こしに来るまで寝てる時がある
こうして近くに寄っても目を醒まさないのは信頼されてる証なんだと初めて知った時、何か優越感のようなものを感じて嬉しかったのを覚えている
だからこんな貴重な機会はいっつもメンバーと取り合いなんだ
近くまで寄って見ても起きない辺り大分疲れているらしい
睡眠時間がただでさえ短すぎるこいつは寝れるときに寝かしといてやりたい、けど…
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作者名:奏 | 作成日時:2015年11月11日 12時