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246話目 ページ7
マンダレイさんの処に行き
洸太君をソファで寝かせると...
「洸太君は...
ヒーローに否定的なんですね」
「ん?」
「うん...
このくらいの子って普通はヒーローに憧れる子の方が多いよね...」
「そうだね
普通に育ってればこの子もヒーローに憧れてたんじゃないかな」
「普通...?」
「もしかして...洸太君のご両親は...」
「うん、ヒーローだったけど殉職しちゃったんだよ」
「え...」
「...」
「二年前...ヴィランから市民を守ってね
ヒーローとしてはこれ以上ない程の立派な最後だし名誉ある死だった」
...
「だから何ですか...
自分の子供を置いて逝って...
市民を守ったって自分達が死んだら...
意味ないじゃないですか...」
「確かにそうだね、
自分を置いて逝ってしまった
それを世間は良い事、素晴らしい事と
褒め称えて...」
それは...本当に良い事なの...?
「洸太にとってヒーローは
理解できない気持ち悪い人種なんだよ」
......
僕と緑谷君は何も言えなかった
ただ、洸太君が見ている世界はきっと
とても理解出来ないものなんだと思う...
残酷で、醜くて、理不尽な世界
これが僕から感じ取れる世界...
余りにも酷い世界じゃないか...
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作者名：ローズ | 作成日時：2018年6月20日 13時
