【d!】救えない君と終末を (ページ9)

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報告書7 ページ9

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os「オスマン。鷹翼種(フォーコン)めう～。」

背中にあるふわふわそうな純白の翼は鷹翼種でも珍しい。
多くは灰色がかっていたり、ごそごそとしていたりする。

話を聞いて、少しは警戒を緩めたのか優しい口調で自己紹介してくれた。

『きれいな羽ですねぇ～、今度添い寝しません？』

と冗談めかして言えば、大胆～！っと頬に手を当てていた。
そんな姿も様になる美形で羨ましい。

tn「おいオスマン、さすがに手ェ出すなよ？...あ、トントンです。さっきは強めに当たってスマンかったな。」

まぁ種族は聞くまでもなく豚頭族(オーク)だろう。
申し訳なさそうな彼に気にしてません、と微笑めば少し安心した表情になった。

これで、今ここにいるメンバーの自己紹介は終わった。

gr「最後は、お前だな。」

否、残っていた。
正直自己紹介というのは苦手な部類である。

『え...と、A･トゥエ・インサニアです。黄金妖精で、対獣用の兵器です。』

言いたいことは特にないので、何かありますか？と逆に聞いてみればゾムから元気よく質問が来た。

zm「はいはい！Aっていくつなん？」

黄金妖精にとって年齢とは曖昧である。
魂の年齢はこの体よりも前、前世が含まれてしまうし、この体になることを産まれるとは表現しづらい。

同時期に産まれても魂の年齢に差があり、大人っぽい、子供っぽいというのがあったりもする。

『新しい身体を得て黄金妖精になることを、発生するって言うです！私は発生してから14年くらいですね～』

成体妖精兵になってからは大体4年くらい！
誰かが幼女じゃん...と呟いた。

そんな言葉は無視して、何か言いたげにしていたエーミールに声をかければ、黄金妖精についてもっと知りたいので教えて欲しいとのこと。

ナイグラートのような優しい喰人鬼であることを祈りながら対話の約束をして、その場は各々仕事があるため一時的に解散となった。

私は暇そうなゾムと残りの幹部と呼ばれる偉い人達のことやこの城の話などについて楽しくおしゃべりしていた。