【d!】救えない君と終末を (ページ16)

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報告書14 ページ16

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ni「ふーん、黄金妖精、ねぇ…」

幹部達に話してきたことをグルッペンが簡潔にまとめて2人に教えた。

見定めるようにじーっと見つめられる。
少し恥ずかしい。

sn「……君、エルクって知ってる？」

しんぺい神様は何か考えた後にそういった。
エルク、という名前に聞き覚えはない。

だけれど懐かしいような、そんな不思議な感覚がある。
なんだろうこの感じ。気持ち悪い。

『ごめんなさい、わからないです。』

しゅん、としょげると大丈夫大丈夫と頭を撫でてくれた。やさしい。さすが神様だ。
後ろで爆笑してるショッピさんとは違うね。

gr「やっぱり、“ 違う ” よな…」

グルッペンがそう問えば、兄さん様(？)は頷いて同意を示していた。
何が違うのだろうか。話が飲み込めない。

ni「見た目とか、そういう次元の話じゃないよ。」

sn「うーん、エルクが絡んでるのは間違いないんだけどなぁ…。スウォンに聞けば分かりそうな話だけど。君も大変だねぇ。」

スウォン？聞きなれない名前だ。
何か偉い人なのだろうか？

しんぺい神様にぎゅうぎゅう抱きしめられる。ちょっと酒臭いな。

gr「アイツらがそうやすやすと教えてくれると思うか？…とにかく石灰岩ノ肌にきいて何も情報がなければ俺は詮索しない」

お前が身を引くとか絶対無理やろ、としんぺい神様が馬鹿にしたように笑うが、グルッペンさんは鼻で笑うだけだった。

さっぱり話の内容が掴めない私はしんぺい神様の腕の中でうつらうつらと船を漕いでいた。あったくて意識がふわふわする。

gr「とにかく、そういうことだから、Aは返してもらうゾ！」

グルッペンに腕をひかれ、ハッと目が覚めた。
やばい、よだれ垂れてないよね…？

sn「あぁ～、抱き心地よかったのに…」

守備範囲外やろ、という兄さん様のツッコミに彼は悪戯っぽく笑った。

私はまた頭にはてなを浮かべた。