【d!】救えない君と終末を (ページ13)

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報告書11 ページ13

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rb「あー、はい。ロボロですぅ。単眼鬼(キクロペ)な。」

天と書かれた紙をペラリとめくり、1つしかない目をみせてくれた。

単眼鬼は通常私の2倍くらいのサイズ感だが、彼は私よりも少し大きいくらい。
子供、というわけでもなさそうだし、恐らくそういった個体差があるのだろう。

なんとなくかわいくて微笑むと、少し驚くも笑い返してくれた。

ht「ひとらんらんだよ。兎徴人(ハレサントロポス)。」

ピョコン、とたった長い耳がぴくぴくと動く。
吸血鬼ほどではないが、兎徴人はとても珍しい。

キラキラと目を輝かせれば少し困ったような顔をされた。
...多分好奇の目が苦手なのだろう。申し訳ないことをしたな。

shp「あ、紫小鬼(グレモリア)のショッピっす。」

たぶん、ひとらんらんさんを庇ったのか遮るように自己紹介をはじめた。

というか今度は小鬼とは思えない大きさだな。
ここにいると特別大きい訳では無いが、小鬼にしてはデカすぎる。
まぁこれも個体差なのだろう。

ci「あれ、あとの人達ってもう自己紹介終わったんですか！？最後か、うん、あー、チーノです。古霊族(エルフ)なんで、一番種族が近いかもしれないですね。」

よろしくお願いします、と貼り付けられた笑みはなんとなく胡散臭い。
そんなことをいうのは失礼なので大人しくお願いしますと返しておく。

この場にいる全員の自己紹介はとりあえずきいたことになった。
まだここに居ないのが2人ほどいるらしいが、彼らは特別らしい。

会わせなくてええやん、と駄々をこねるゾムに対して、合わせないわけにはいかないと宥めるグルッペン。
私としても気になるので会いたいと言えば拗ねてしまった。子供か。