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「士さん？」
門矢「何をしている」
海東「久しぶりだね！士」
門矢「ああ、二度と会いたくなかったがな」
バチ、と火花が散るかのようにお二人の視線が交わる。
友人って、こんなバッチバチになるんだっけ。男性だとそうのかな……？いやでも、ソウゴくんとゲイツくんはこんなじゃないな。
「ご友人、ではないのですか……？」
門矢「断じてそんなものではない」
海東「酷いなぁ、10年来の友人だろう？」
門矢「やめろ、気持ち悪い」
士さんは私を抱きしめる力を強くさせる。
キンッと音を立てて、シアンの銃と、マゼンタの剣が離れた。
門矢「Aに関わるな」
海東「君たちが別れるのなら、関わらなくなるけど？」
門矢「別れるわけないだろ、自制しろ」
海東「士がそんなに惚れ込む女性か……うん、僕も興味が湧いてきたよ」
門矢「ふざけるな、茶化すのも大概にしろ」
刺すような二人の会話に何も出来ずにいると、士さんのその言葉を海東さんは興味ありげに笑った。
海東「わかったわかった、このくらいにしておこう。士、それからAも、またね」
門矢「次はない！」
海東さんは全く響いていないように笑って、立ち去って行った。
姿が見えなくなったあと、士さんはため息をつく。剣をしまい、抱きしめていた手を離して私と向き合った。
門矢「Aが遅刻をするのは珍しいと思ってきてみれば……」
「すみません、サークルの勧誘に時間を取られてしまって」
門矢「加えてアレか。遅刻は構わないが、海東には反応するな」
「はーい」
きっと、彼らには彼らなりの関係値があるのだろう。それに、私が何かを言うのはお門違いだ。
門矢「それから、迎えに来て他の男と離しているのは気に食わない」
むくれた様子で、濁さずそう言う。つまり彼の言っていることは嫉妬だ。
「……ふふ、すみません」
門矢「反省してないだろ」
「してますよ。気を付けますね」
門矢「ああ」
笑んだ彼の腕に、私は抱き着く。それを見て、彼は前へと歩き出した。
この先は、私たち二人きりの時間だ。
一人の男は恋をする ＊ヤンマ・ガスト→←Yes Magenta, No Cyan！ ＊門矢士
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悠夢(プロフ) - ＊桜もち。さん» ご感想ありがとうございます！お褒め頂けてとても嬉しいです……！応援の言葉までありがとうございます。自分なりに頑張りますね！ (1月12日 17時) (
レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
＊桜もち。(プロフ) - 初めまして…！主様の小説を初めて拝見させて頂きました！凄く読みやすくて素敵な文章だと思いました✨無理のないように更新頑張って下さい…！ (1月10日 20時) (レス) @page44 id: fae296cbc1 (このIDを非表示/違反報告)
悠夢(プロフ) - 余白のむらさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると気持ちが楽になります…！早く帰って来れるように頑張りますね！ (2022年2月6日 23時) (レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
余白のむら(プロフ) - 私も他のジャンルに沼って小説がかけなくなることが多々あります……笑 悠夢さんが帰ってくるまで待っています！ (2022年2月6日 21時) (レス) @page24 id: 3edb9aa810 (このIDを非表示/違反報告)
悠夢(プロフ) - 稜雅さん» 初めまして。ご感想とリクエスト、ありがとうございます！お楽しみいただけているようで良かったです！センさんのお話かしこまりました。 (2022年1月23日 10時) (レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠夢 | 作成日時：2021年12月19日 8時
