セイバー祭�� 黄色いスイセンを想う ＊神山飛羽真 ページ24
おはし様リクエスト
「好きです」
そう、告白してからどれくらい経っただろう。一ヶ月か、二ヶ月か、もっと経っているかもしれない。
「...ごめん」
そう、フラれたときの前後の記憶があやふやなのだ。
笑顔で「これからも友達でいてね」と言ったような、泣き顔で「私こそごめんね」と言ったような、はたまたそこから走り去ったような。
フラれた理由を私は知らない。覚えていないのかもしれないが、私の記憶にはない。
でも、たぶん嫌いだからじゃないのだと思う。私をフったあとも、飛羽真くんは同じように接してくれる。スキンシップが減ったような気もするが、それは当然と言えば当然だ。
とはいえ、告白した日を私は覚えていない。カレンダーを見ないまま数日を過ごしてしまったから、その期間がどのくらいだったか分からないのだ。
その期間は私とって瞬く間に走り去って行ったが、彼にとっては水の中を歩くような長い時間だったのだろう。
「今からじゃ、もう遅いかな」
だって、私は今、彼の告白を受けている。
それなりの心境の変化を与えるほどの時間が、飛羽真くんにはあったのだ。
「告白してくれたあと、俺が話しかけると嬉しそうにして、すぐに眉が下がることを隠せない君を見るのが辛かった。
他の人の前で、俺には見せてくれなくなった満開の笑顔を見せているのが嫌だった。
...気付いたら、Aちゃんが来るのを待ってた」
眉を下げ、口角を上げる。飛羽真くんは、優しい。
きっと自分からフったのに、そのあと好きになるなんて、と自分を責めている。
「君を好きになりました」
今にも涙が溢れそうで、整った顔を苦しそうに歪めている。
自分勝手なのは、想いを告げた私なのだから、そんな顔をしないで。それに、今彼が苦しむ必要は一滴だって存在しない。
「私も、もっと飛羽真くんが好きになっちゃいました」
だって、フラれてもあなたが好きだったから。
そう簡単に膨れ上がった恋心を萎めることはできないのだ。
「ほ、ほんと...？おれ、フったのに」
「私、諦め悪い方なんです」
「...ありがとう、A」
「こちらこそ」
ぎゅうっと私を抱きしめる彼の顔は見えなかったが、嬉しそうにしているのが私でも分かった。
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悠夢(プロフ) - まゆきさん» ご感想ありがとうございます！わ〜！充瑠さんかわいいですよね〜〜！！ (2021年12月19日 8時) (
レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
まゆき(プロフ) - 充瑠くんかわいいいいいいいいいいいいいい！！！！！ (2021年12月8日 19時) (レス) @page49 id: aca3a82b8e (このIDを非表示/違反報告)
悠夢(プロフ) - 余白のむらさん» ご感想ありがとうございます！こちらこそリクエストありがとうございました。お褒めいただき光栄です…！ (2021年12月8日 5時) (レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
悠夢(プロフ) - 333さん» リクエストありがとうございます。カゲロウさん、大二さんのお話、かしこまりました。 (2021年12月8日 5時) (レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
悠夢(プロフ) - めぐみさん» ご感想ありがとうございます！こちらこそリクエストありがとうございました。喜んでいただけたようで、嬉しいです！ (2021年12月8日 5時) (レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠夢 | 作成日時：2021年8月31日 12時
