セイバー祭�� change ＊神山飛羽真 ページ13
Mr.カジキ様リクエスト
※リクエストが前後します、ご了承ください。
ノーザンベースの自室で目を覚ますと、時計の時刻は日本時間で既に昼過ぎだ。もう他のみんなは起きているだろうが、起こされていないので特に不測の事態は起きていない。
とりあえず、着替えて顔でも出しておくか。
「おはようございまーす」
「A！」
「げ」
扉を開けてすぐ、視界に飛び込んで来たのは今日も仲が良さそうな倫太郎と芽依、それからやたら笑顔の小説家、神山飛羽真だった。
小説家が私に会って開口一番にいうことなど決まっているも同然で、私は隠しもせず面倒だという表情を作った。
「好きだよ！おはよう、今日もかわいいね」
「毎日毎日飽きないね」
「ふふ、嫌？」
「嫌」
「ええ〜、A〜〜」
彼と初めて会話をしたのも「好きです」「は？」だったので、初対面から関係は変わっていない。
はぁ、と零れるため息は、呆れから来るものだと思っている。呆れ、という表現に多少の違和感はあったが、さして気にしていない。気にしてなどいない、全く。
「A」
「...何？」
私の名前を呼ばれ、返事をするために顔を向けた。でも、いつもの数倍真面目な表情に何かを感じて本命の返事が遅れた。
その何かは、私にはよく分からない。
「話があるんだ」
「私はないわ」
「っ...、」
目を逸らしたものの、ちらりと小説家の顔を見ると、酷く悲しそうに見えた。そりゃ私が話を聞こうとしないからそうするのも当然だ。私が自らの意思でそうしたのに、なぜか放っておけなくて、私の口はいつの間にか動いていた。
「何、話って」
「A...！」
途端に顔を明るくさせて、嬉しそうに笑う。私の一言二言でこんなにも表情を変える小説家に、調子を狂わされている。いつものことのはずなのに、だ。
最近の私は、なんだかおかしい。
彼はそんな私の手を引いて、ある程度人気のないところまで、私を連れてきた。
ここでその話をとやらをするつもりなのだろうが、私と目を合わせては逸らしを繰り返している。
「小説家？」
「ッ、俺！...おれは、」
唇を噛んで、眉をひそめる。そんな彼の様子に、私の心臓が騒ぎ始める。何かを期待するかのような、何かに怯えているかのような、わけのわからない騒ぎ方。
「A」
「何？」
「好きです。俺と、恋人になってもらえませんか」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 131人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「特撮」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
悠夢(プロフ) - まゆきさん» ご感想ありがとうございます！わ〜！充瑠さんかわいいですよね〜〜！！ (2021年12月19日 8時) (
レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
まゆき(プロフ) - 充瑠くんかわいいいいいいいいいいいいいい！！！！！ (2021年12月8日 19時) (レス) @page49 id: aca3a82b8e (このIDを非表示/違反報告)
悠夢(プロフ) - 余白のむらさん» ご感想ありがとうございます！こちらこそリクエストありがとうございました。お褒めいただき光栄です…！ (2021年12月8日 5時) (レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
悠夢(プロフ) - 333さん» リクエストありがとうございます。カゲロウさん、大二さんのお話、かしこまりました。 (2021年12月8日 5時) (レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
悠夢(プロフ) - めぐみさん» ご感想ありがとうございます！こちらこそリクエストありがとうございました。喜んでいただけたようで、嬉しいです！ (2021年12月8日 5時) (レス) id: 5e7eb9f08a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悠夢 | 作成日時：2021年8月31日 12時
