【センラ】私を愛さず浮気する (ページ27)

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23個目　NO ページ27

センラは志麻の側に正座してふむいている菜々に近づいていった

その目は何か決意したような真剣な目だった

ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

船「……菜々。……もう、この関係は終わりにしたい。俺が好きなのはAや。……って言っても、こうなったのは俺のせいなんやけど。」

菜「………そうよ。あんたが………。」

ばっと顔をあげて菜々はセンラを睨んだ

菜「あんたが姉さんを殺したから、こんな関係になったのよ！？なのに、自分から終わりにしたいなんて、笑わせないで！！」

叫んだ菜々

浦「センラが……。」

「殺した？」

船「……それについては本当にごめん。けど、俺はさ、菜々が言ってたみたいなことじゃなくて、俺が、あの人の分まで幸せにならんとっておもうんよ。あの人のこれからを奪ったんやから。」

殺した。

それの真実がわからないAたち四人でもセンラの言いたいことを理解した

……菜々もだ。

けど、納得してしまった自分に、菜々は怒りがわいた

菜「なんで！？どうしてよ！どうして貴方は昔から私の大切なものを奪って、離れていくのよ！」

船「……ごめん。」

センラは深く、深く、頭を垂れる

それを見た菜々はだんだん、自分が惨めになってきた

どうしてかは、自分自身もわからない

菜「………まあ、いいわ。……しょ、正直貴方とのこの関係に飽きてたのよ。今回だけは、引いてあげるわ。」

矛盾している

それは分かっている

けど、最後だけでも精一杯強がって。

菜「さようなら。……泉羅。」

船「っ……ああ。さよなら。」

菜々は唇を噛み締めて出ていった

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書いてて菜々ちゃんがかわいそうになった。