条件反射的生活 (tk×in)

43 それから ページ43

伊野尾side



手越さんとは、あれから会っていない


3年生が通る所はできるだけ避けて歩いたから、特に大きな問題になることもなかったし、噂も最近は耳にしなくなってきた






あれから、いろんな噂が飛び交って、高木さんも先生から呼び出されて大変だったらしい




みんなは「高木雄也はやばいやつだから何かやらかしたに違いない」という固定概念がある




だから高木さんが悪者扱いされることも少なくなかった




でもちゃんと説明すれば納得してくれたし、誰かが悪いなんてことは誰も言わなくなった








2日後からはちゃんと部活にも行って、裕翔さんと光にちゃんと全部話した



手越さんからのキスは話しづらかったけど、ちゃんと最後まで聴いてくれた







大ちゃんには話してないけど、大ちゃんは優しいから、深く聞いてくることはしなかった



それが救いでもあった









大「ねーねー光と伊野ちゃん来週の日曜日暇だったらサッカーの大会見に来てよ！」



伊「お？いいねー」



光「いいよ」



大「やったー！頑張らなきゃ...！」







大ちゃんのがサッカーするとこって何だかんだ見たことないな





光「薮さんも出るの？」



大「うん！薮さんめっちゃ上手いんだぜ？」



伊「そうなんだ！生徒会副会長やりながら部活も両立ってすごいね！」



大「う、うん」





大ちゃんが一瞬言葉に詰まったのは気のせいかな？



薮さんもプレーするのか



お世話になってるし、応援しなきゃ






大「絶対に優勝して、IH出るよ！」



伊「頑張れ！」






まだ視線を集められる事に変わりはない


でも


いつもそばにいてくれる大ちゃんを心の底から応援したいと思った

44 忘れられない→←42 知った

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す