30 大切なもの ページ30
伊野尾side
昼休み
生徒「俺、伊野尾くんのこと好きです...!」
伊「...ありがとう。でもごめんね。付き合えない」
生徒「......」
この、振った後の間が大嫌い
伊「じゃあ...」
俺は逃げるようにその場を離れた
告白してきた人は今の人で34人目
入学してから1ヶ月とちょっと経ったけど、ほぼ毎日のように誰かが告白してくる
女の子もいるけど、男も多い
でも、中学の『あの時』があってからは誰とも付き合う気になんてなれなかった
大「伊野ちゃ〜ん!」
光「あ!いたいた!どこ行ってたの?また告られた?」
唯一の救いは大ちゃんと光
彼らはいつだって俺のそばにいてくれて、ずっと恋愛感情とかもないみたいで頼れる友達だった
もちろん小学生や中学の時も友達はいた
でも、やっぱり一緒にいると相手が俺にそういう感情を持ってしまい、友達という関係を保てなくなってしまうのだ
俺だってずっと普通の友達が欲しかった
くだらないことで笑いあえる友達が
俺がこんな見た目だからいつも上手くいかない
そんな罪悪感から心を閉ざしていた俺に手を差し伸べたのは『あいつ』だった
もう、いないけど
今は大ちゃんと光がいる
それに、相葉先生や裕翔さん
そして生徒会の薮さんも俺に優しくしてくれる
もう、何も壊したくない
やっとできた大切な「友達」だから
光「ここの問題がわかんないんだよねー。国語って難しい。」
伊「そうだよね。人の心情の変化とか、難しいもんね...。」
光「まあでもそれを知ろうとしないと前に進めないもんね。頑張ろ」
そう、人の気持ちって難しい
それを知ることによって相手を傷つけることになるかもしれない
でも、それを知らないと何もすることはできない
前に進めない
大「なに伊野ちゃんボーッとしてんの?」
伊「えっ?何でもないよ!ほら勉強勉強!」
大「よしやるか!」
昼休みを削っても勉強
勉強は辛いけど、別にいい
俺はこの「友達」と一緒にいる時間が何よりも貴重で、楽しくて、大切だから
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Aduki(プロフ) - るりさんありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです!どんな展開になるのか、楽しんでくださいね! (2019年2月12日 20時) (レス) id: 5298804aeb (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - これはいのひかなのかやぶひかなのか。妄想が膨らみます!見てて楽しいです! (2019年2月12日 18時) (レス) id: eeedadf368 (このIDを非表示/違反報告)
Aduki(プロフ) - こーちゃんさんありがとうございます!最近は更新が遅くなりがちですみません...。これからも頑張ります! (2019年2月7日 16時) (レス) id: 5298804aeb (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃん - Adukiさん はじめましてこーちゃんです! 更新頑張ってください!! (2019年2月7日 9時) (レス) id: 19d7d59a6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Aduki | 作成日時:2019年1月7日 16時