26 ヤバイやつの本性 ページ26
伊野尾side
マイクの前に立ったヤバイやつ___高木雄也さん
高木さんはゆっくり目を閉じて息を吐き出す
そして、目を開いた
伊・光「......っ!」
高木さんの何かのスイッチが入ったのがわかる
カチッと音が聞こえるほどに
一気に変わった雰囲気と空気感
痺れるような緊張感
.
.
その人の歌声は、俺の耳をゆっくりと溶かした
低音で教室中に響き渡り、俺の心に絡みつく
...なんだこれ
俺の体全部が、高木さんの声に支配される
キーボードを弾く俺の指が震えた
.
高「思ったよりみんな楽器できてんじゃん」
中「そうだね!初めて合わせたにしては結構上出来じゃない??伊野ちゃん?光君?」
伊「......あ、はい。ありがとうございます」
半ば俺と光は放心状態だった
こんなチャラ男の歌声がここまで美しいなんて思ってもいなかった
中「ふふふ。みんな高木君の魅力に気づいたね?」
光「はい。本当にすごかったです!いい声でした!」
伊「同じくです」
さっき保健室で会った時の人と今ここで歌った人はまるで別人のような気がした
高「まあ本番まで時間あるしのんびりいこーぜ。それよりマジで腹減った」
中「おかかおにぎり食べるっすか?」
高「食べねーよ」
中「あれ、珍しい」
ガラガラ
「あ!高木!」
高「櫻井せんせーだ」
中「こんちはーっす!!」
翔「おおっす。おい高木課題出したか?」
高「........」
翔「お前出してねーだろ」
高「......」
翔「オラちょっと来いや」
高「へーいへい」
高木さんは櫻井先生に連れていかれて教室を後にした
中「今入ってきたのは櫻井翔先生。軽音部の顧問だよ。すっごくいい先生なの!!」
伊「イケメンですね」
光「それな!」
櫻井先生は今初めて見たけど、イケメンだった
相葉先生とお似合い...。
いやいや、何考えてんだ俺
中「高木君はまぁ...色々あって荒れてて、停学くらって留年。でも、歌は本当に上手いんだよ」
光「俺も聞いてて、鳥肌立ちました!」
高木さんが教室を出た今でも、こびりついて離れないあの歌声
.
.
高木さんの『声』に
俺は、恋に落ちた
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Aduki(プロフ) - るりさんありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです!どんな展開になるのか、楽しんでくださいね! (2019年2月12日 20時) (レス) id: 5298804aeb (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - これはいのひかなのかやぶひかなのか。妄想が膨らみます!見てて楽しいです! (2019年2月12日 18時) (レス) id: eeedadf368 (このIDを非表示/違反報告)
Aduki(プロフ) - こーちゃんさんありがとうございます!最近は更新が遅くなりがちですみません...。これからも頑張ります! (2019年2月7日 16時) (レス) id: 5298804aeb (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃん - Adukiさん はじめましてこーちゃんです! 更新頑張ってください!! (2019年2月7日 9時) (レス) id: 19d7d59a6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Aduki | 作成日時:2019年1月7日 16時