条件反射的生活 (tk×in)

46 結果は ページ46

八乙女side



伊「やったね！優勝！」



光「...うん」



伊「え、嬉しくないの？」



光「いや、嬉しいけど...」








大ちゃんが、やっぱり元気ない





大ちゃんが最後に蹴ったボールは、ゴールポストに直撃して跳ね返り、ゴールにならなかった







そこでフォローに入ったのが、薮さんだった




跳ね返ったボールを薮さんがもう一度蹴り、そのボールがゴールになった









大ちゃん、こんな状態で告白できるのかな？








「整列ーー！」



「「応援、ありがとうございました！」」






パチパチ








伊「でもこれでIH全国行けるんだよね。すごいなぁ〜」



光「全国大会ってどこでするんだろう...」



伊「場所によっては俺たちも応援に行けるかもね！」



光「そうだったらまた見に行きたいな！」









応援席に向かって挨拶した選手たちの中には、嬉し涙を流している人もいた




それを見た俺も少しもらいそうになった







大ちゃんは優勝した瞬間笑顔だったけど、でもやっぱりどこか悔しそうで


今も周りの選手とは違った空気感を持っていた









あ、薮さんだ





薮さんは走って大ちゃんのところに行くと、何か話しかけていた









伊「大ちゃんと薮さん何話してるんだろう。大ちゃんのこと、慰めてるのかな...」



光「多分、そうかも」









せっかく優勝したのだから、喜んで欲しいな






俺は2人を見ながら、薮さんがゴールを決めた瞬間がずっと頭で再生されていた



薮さんに目が離せなかった

47 敵わないけど→←45 試合

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す