毒を食らわば皿まで (All) ページ4
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とある南街の海近くにある倉庫で男の情けない声が聞こえていた
「あっ…やっ止めてくれ!いっい命だけは!」
半分…いや殆ど泣きながら助けを乞うように叫んでいる男の視線の先には
同じようなコートを着ている男二人組が居た
一人は背が高くすらっとしていて
もう一人フードを深く被り手袋をしている
「ごめんね?おにーさん。殺らなくちゃなんないの」
「つーか悪徳商法してじゃん。こうなって当然だろ」
「もーspade!そんな怖い事言っちゃ駄目!」
「あーはいはい。」
二人が言い合いをしている内に先程泣いていた男が腰が抜けているのか後退りのような動きで逃げようとしていると
「ふふ…逃げるつもりですか?」
と突然背後から声が聞こえ、慌てて振り返ると
あの二人組と同じようなコートを着た背の低い男が居た
「spade、ace、
「ええっ」
「joker!」
「こんな監視せずに放ったらかしているとワタシが殺っちゃいますけど良いんですかね?」
「ダメダメ!ダーメっ!」
「じゃぁ早く殺ってください。king様とqueen様が首を長ーくして待ってますよ」
「うんっ!殺る殺る!spade、先に貰うね。」
さっきとは一変にこやかな笑顔を見せていたのにすっ、と冷ややかな笑となり
男の前に手をかざし
「
と言った途端男の顔色が悪くなり唸り声を上げ
身体は顔、腕からまるで鳥の羽根が生えきたかのように変化し始めた
数秒経てば全身が鳥の羽根に覆われた
「ふーん…噂を耳にはしていたけど結構やるんだね、ace」
可愛らしい笑みを浮かべaceに笑いかける
「別に…凄くなんか………」と困った様に返され
想像していた返しとあまりにも違うので顔には出ていないが驚いていると
「まー、お前が待ち望んでたnoaの一人が目の前に居るしこれから入れるんだぜ?そんな顔すんなって慣れろよ…」
まー、と呼ばれた男は少し泣きながら
ごめん、潤ちゃんと抱き着き
「あの感覚はいつまで経っても慣れなくて……」
と肩に顔を埋めた
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作者名:さつき | 作成日時:2017年4月24日 7時