【しゆん】Many Action【騎士A】 (ページ11)

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Cigar Action：01 ページ11

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お風呂から上がると、部屋に姿が見当たらない。
さっきまでヨギボーでダラダラしてたのに。

少し探し回ると、珍しくベランダで吸う彼の背中が見えた。

───こういう時って、なんとなく思い詰めてることが多いな…と最近ふと気づいた。

カラカラ…とベランダに続く窓を開けて隣に行く。

ﾌｩ…とタバコの煙を吐くと、私の方を見たしゆん。

「なに。どした？」

それはこっちのセリフ。そう言いたかったけど、たぶんそういう言葉は今は受け取ってくれそうにない。

「なんにもないよ」

「ふーん。てか寒くない？」

「ぜーんぜん」

本当は少し肌寒い。
春になったとはいえ夜はまだ少し冷える。

から、ピタッとしゆんにくっついてみた。

少し驚いたみたいだけど、別に嫌がる素振りは無い。
それなら少しだけこのまま。

「そ。ならいいけど」

なんて。なんもないふり。

そして、またタバコに口をつける。

タバコは特別嫌いって訳では無い。
健康のことを考えたら、それは控えた方がいいのはわかるけど。
でも、しゆんがタバコを吸う姿をこうして間近で見れるのは少し特権だと思ってる。

かっこいい、のはもちろんだけど、綺麗とも思ってしまう。

「なぁに？wwそんなに見んなよ。
減るじゃん」

「なにが減るの」

「俺の理性？」

「…元々ないじゃん」

「言ってくれるじゃん」

わしゃわしゃっとわたしの頭を掻き回す。
こんなことしながらも、手つきは優しいからずるいよなぁ、なんて考える。