【騎士A】Halloween Action【しゆん】

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「わっ！、」


思わず両手を前にして隠そうと試みるが、

全身が羞恥なので、どうしようもない。


そんな恥じらう私なんかそっちのけで、
メイドの服を着たしゆんの一言目は、


「え、まって、まじか。
　は？うわ。めちゃくちゃいいじゃん」


自身の口を手で覆いながら、
若干口元がにやけている。


「よくない」


ムスッとつっけんどんに返事をするが、
しゆんはじーーっと見つめたまま。

やめてほしい…
というか、もういいよね？？

脱いでいいのか確認しようと思った矢先、
しゆんが先に発言した。


「とりあえず。とりあえずさ、
　ちょい一旦撮らせてくんない」

「なっ?!それはだめ!!」


データが残るなんて許されない!!


「ダメ無し」


ピシャリと、わたしの拒否は
何故か妙に真剣な表情のしゆんに跳ね返された。


「い、いじわる！」


もうやだ。なにこれ。

カオスな空間すぎて泣きそう。

うぅぅ……とプリンに思いを巡らせながら、
羞恥に耐えていると、



「あとさ、ガチで引かないで欲しいんだけど
　ベタなことお願いしていい？」


なんて言う。
メイド服を着せた上に、
まだなにか要求するの？？

いや、たぶん、メイド服を着せたからこその
お願いごとな気がしてならない。


「…………ヤな予感しかしない」


じろりと睨むが、
その視線に含んだわたしの嫌悪感を
汲み取ろうともしないしゆん。

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