ヨコハマに来た警察官

Number16 ページ16

「ふーん。ショッピングモールか男二人でショッピングとは趣味が悪いなぁ。やっぱりショッピングは美女と行くに限るよ！そう思わないかい国木田？」

薄型の電子端末にはヨコハマ全体を見渡せる地図が映し出され画面の一部が点滅していた

「Gpsか、、それを何故俺に？」

「勝手に入ったのは国木田だろう！ノックぐらいしてほしいものだねえ。国木田君といったら、、」

「ふん、わざと俺の出社時間を計算
　してまでこの画面を見せておいて何を言う」

時刻が丁度午前11時をまわる頃にも関わらず
探偵社に顔を出しているのは太宰と国木田の二人である

[相変わらず、底知れないヤツだ」

「今日は休日だよ？幾ら国木田君が生粋
の社畜であったとしても私が国木田君の行動パターンを把握する事は出来ないよ」

「ああそうだな。で？俺に何故見せた？」

[趣味が暗躍と言っても過言ではないこいつが
　探偵社で端末を開く時点で可笑しいがな]

「私は見せて無いって言ってるのに、この歳で難聴とは先が思いやられるよ！まあ見てたのはこれさ」

マウスをクリックすると同時に無機質な画面は2人の男を映し出した

「誰が難聴だ！こいつ等はこの前お前が絡んでいた、、狙ったのか？」

画面にはこの前土手であった二人組の顔写真
や年齢、簡単なプロフィールが載っていた

「人聞きが悪い事言わないでくれ給えよ国木田君。土手で彼等に会ったのは単なる偶然、まして彼等は公安の人間だ。一介のの探偵社員そう簡単に足取りを追えるものでもないだろう？まあそんな事よりもコレを見給え」

そう言いながらも太宰の顔は薄笑いが張り付いただけだった、人を操り、その為には自らすらも操られて見せる

[もう、慣れたものだがな
こいつは太宰は２年前と全く変わらない
俺自身、、もな]

「コレは、、あの爆破事件の現か？」

「そ、例の脅迫文のね、でも、問題はそこじゃない。実は今回爆発時の映像があるのだよ。近隣住民が_丁度_カメラを回したらしくてね」
　


　




　
　

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