いつの間にか・・・? ページ24
それからの事は、本当にあっという間だった。
先輩方は水上さんの話していたように、優しくて、個性的で面白くて。
特に『伊沢さん』という人が私をリードしてくれた。
その先輩は、水上さんの高校生時代からの先輩らしく、
『Quiznock』という知的メディアの編集長もしているらしい。
「水上、すげえいい彼女連れてきたな(笑)。」
「伊沢さん、ふざけるのも
こういうやり取りがよくあって、複雑な立場と想いでどちらにも便乗できない私は、苦笑いでその場を
「えーっと、井ノ宮さんだっけ?クイズやったことある?」
「あ、いえ、未経験です。」
「んー、じゃ、一度やってみない?ジャンルは選べるようにするからさ。」
「えっ、でも私、今日は見学にきたんですけど・・・」
「せっかくだし、やってみようよ。最近ボタンが余ってるから、道具は大丈夫だし、学力面の事は、水上から聞いてるから。」
その後何て言われたのか、あんまり覚えていない。
ただ、うまく丸め込まれて、私の方が
「分かりました。早押しとかあんまりわかんないですけど・・・」
と言って折れてしまったのは間違いない。
その途端、伊沢さんがものすごくニコニコした顔で、セットを持ってきてくれて。
まるでこうなることが分かってたような手際の良さだったから、ちょっぴり悔しい。
「ルールの説明は、その都度、出題者が説明してくれるから、問題ない。僕は早押しのコツを教えておこう。
クイズ番組とかって、出演者は問題を最後まで聞かずに答えているのが多いって、分かる?」
「あ、はい。どうしてここで押せるんだろう、ってよくびっくりします。」
「例えばね、何か共通点のある語句が並べられたとしよう。
ヌビア、マサイ、アミメ って感じで。ここまで聞いて、
何か思い浮かぶものはある?」
「・・・・・キリン、でしょうか。
そういった種類があったと思いますが。」
「うん、そう!よく答えられたね!知識量が半端ない!
そう、そんな感じで共通点を見つけて、答えるのが1つ。」
「なるほど・・・」
「2つ目は、『○○は××ですが・・・』で始まる問題。
これは、次に何を問うてくるかを予想して答えるといい。」
「ちゃんとコツがあるんですね・・・」
「そういうこと。詳しく話せるのなら、もっとあるけど、今は全部覚えられないはずだから、とりあえずここまで。まずは、クイズを楽しんでね!」
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mathgirl - (下記の続き)流石に限界らしく、ここに来るのは難しいそうです。私もこの作品を読んでいたことを知っていたのか、前触れもなくこんな状態になってすまない、と言っていました。多分、この作品は更新できないと思います。急なお知らせですみません。 (2017年12月16日 15時) (レス) id: d1012bafe4 (このIDを非表示/違反報告)
mathgirl - すみません、Ariceの妹です。個人のスマホを持っていないので、姉と同じIDになっています。姉は受験生ではないのですが、最近部活に忙しく、志望校に行くための勉強や、資格の取得でどうしてもこちらへ来れないそうです。テスト前までは粘っていたようですが・・・ (2017年12月16日 15時) (レス) id: d1012bafe4 (このIDを非表示/違反報告)
Arice - 良いですよね!彼ならドラえもんにも勝てるんじゃないか?と思えるくらい強いし・・・私は、好きなキャラは決められませんが、卓也さんを見ていて、いつも笑っちゃいます(笑)。 (2017年11月26日 12時) (レス) id: d1012bafe4 (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - Ariceさん» 内人です!一番の苦労人(とかいてドラえもんと読む)って感じがするので・・・! (2017年11月26日 11時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
Arice - 分かります!私も大好きなんです!時が進む事に、どんどん壊れていく創也の観察日記を書きたい(笑)。月読命さん、都会トムで気に入ってる登場人物とかっていますか? (2017年11月26日 10時) (レス) id: d1012bafe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Arice | 作成日時:2017年10月13日 20時