ぎゅっと。【銀土】 ページ8
昨日(6/4)は『猫をハグする日』というのを知りまして勢いで書きました。
本当は昨日中に仕上げたかったんですが色々あって遅れてしまいました。
付き合ってる銀土です。
銀.魂はどんな特殊設定でも天人のせいにすれば何とかなるところが素晴らしいですよね←
*
『…現場の結野さん?結野アナ?』
遅い。
いくら何でも遅すぎる。
今日は確実に非番だと土方も言っていた。昨日の夜もそのことを確認して、今日のお家デートの約束を取り付けたのだ。
『…はかぶき町を中心に蔓延していくものとみられます。皆さんくれぐれも外出時はマスクを…』
「ったくよぉ、これじゃガキ共をお妙の家にやった意味が無いっつーの」
さっきまで『今日は何の日?猫をハグする日』とかいう呑気な特集をしていたテレビもいつの間にやらニュースになっている。
『…繰り返します。今日午前9時頃、天人の乗った船が墜落し…』
しかし、土方は真選組の副長である。急に仕事が入ることだって考えられる。
「だとしても、あいつなら連絡入れるだろうしなぁ…」
以前そんなことがあった時、土方は連絡を入れてきた。もともとしっかりした性格なのだ。
『…もし感染した場合は、速やかに糖分を補給して下さい。また、予防の為に糖分の補給をするのも効果的だそうです…』
「…まさか」
最悪の考えが頭をよぎる。この世には真選組の命を狙う輩も多い。狙われたのでは。そう思うともういてもたってもいられなくなった。
「土方ッ!」
「…にゃあ」
勢いよく扉を開けると、そこにいたのは1匹の黒猫。目の青い、綺麗な黒猫がいた。拍子抜けすると同時に、頭も冷えていく。
「あるわけねェもんな。うん」
土方は強い。あんな輩にやられる様な奴じゃない。それに、もしそんなことがあったら今頃ニュースは大騒ぎしているはずだ。
「にゃあ」
猫は依然として玄関から動かない。
「何なんだよテメーは。用が無いなら帰れよ」
すると猫は、何の躊躇いもなく家の中に入っていく。
「オイオイオイ何勝手に入ってくれちゃってるんですかー?言っとくがうちには定春っつーバケモンがいてだな、とにかくお前は飼えねーよ」
それでも猫は動かない。まあ、猫には言葉が通じないし当然かもしれないが。
外に追い出してやろうとも思ったが、タイミング良く、いや悪く雨が降ってきた。外に出したら濡れ鼠になってしまうだろう。いや猫か。
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作者名:かきたね@ケンカップル厨 | 作成日時:2016年5月23日 20時