【ヒロアカ】轟焦凍は狂っている (ページ1)

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兄妹愛１ページ1

Aside

鳥のさえずりが聞こえて目を覚ます

目を開けるといつもの見慣れた部屋

近くにある目覚まし時計の針はは6時を刺していた

そしてお腹周りに感じる違和感

背中に感じる温かさ

目を向けるとそこに居たのは双子の兄である焦凍だった

彼はぐっすりと眠っている

『兄さん…』

体を動かし兄さんの方に向く

男の子なのにその寝顔はとても綺麗だった

(本当に格好良いな…)

兄である彼の容姿は女子である私も羨むほど整っている

左目にある火傷の痕さえも兄さんの魅力を引き出す要因の1つだった

『…』

そっとその火傷に触れる

他の皮膚と違ったザラザラとした感触

「ん…、」

目を覚ました兄と目が合う

オッドアイの瞳は眠たそうに私を映していた

『兄さん、おはよう』

「おはよう…」

だがまだ起き上がる気配は無い

今朝は早く起きて冬美姉さんと朝食を作る約束をしていた

その為に兄さんには起きてもらいたい

それか腰にある腕を退けて欲しい

『兄さん、私今日は姉さんとご飯作らなきゃいけないから早くリビングに行かないと…』

「…」

目を閉じている割に腕の力はしっかり入っている

離す気は全く無さそうだ

「…俺よりも姉さんの方がいいのか、」

『そういう訳じゃなくて…ただ今日は姉さんとの約束が、』

言い終わる前に兄さんの片方の手が私の後頭部を触れる

そして私の顔を自身の肩に埋めた

ふわっとしたいい匂いがする

「今はまだ離したくねえ」

そのまま後頭部は撫でるように触れられ、もう一方の腕は腰にまわされている

こうなればもう逃げられない

(…後で姉さんに謝らないと)

そう思いながら私はただ時間が経つのをじっと待った