106 大切な仲間 ページ11
Aside
東京は春の気配を感じる気候だったけれど
今目の前には白い雪景色が広がっていて
ここはもう大切な人たちが居る場所では
ないんだと実感させられる
体も心も震えそうになりながら
雪が敷き詰められた広大な土地を歩き
その美しい景色の中で佇む石碑には
��日本最北端の地��と刻まれていた
『………どこが海外留学だ』
事務所が用意したチケットは
海外行きではなかった
脱退の理由を海外留学にしても
実際に留学をさせてあげるほど
社長はやっぱり私を好きではないらしい
…でもホッとした
海外なんて行ってしまったら
もう二度と大切な人に会えなくなりそうだから
日本に居るならまた会えるよね
紫耀に会えないだなんて
私は耐えられないよ
だから大丈夫…きっと…乗り越えられる
また自分に強く言い聞かせていると
握りしめていたスマホが
ブーっと音を立てて震えた
画面にはマネージャーの文字
その文字が揺れているのを見て
やっと自分が泣いているんだと気がついた
『……はい…Aです』
マ「………大丈夫ですか？」
『…ごめんなさい、大丈夫です
何かありましたか？』
私の声で泣いていることに気がついたのか
マネージャーは暫く私の様子を伺っている
もう独りぼっちなんだと思っていたから
今朝会ったマネージャーの声ですら
懐かしく感じて安心してしまった
マ「実は…今からメンバーがAさんが
脱退したことや、その理由などを
生配信でファンに伝えます」
『………今から？』
マ「はい、もう間も無くです
だからAさんも配信を見て下さい」
『……え？』
マ「元はと言えば発端はお二人の熱愛です
平野さんは事を重く見て
活動を自粛することに決まりました
それなのに残りのメンバーだけに
頭を下げさせて良いんですか？」
「しっかり見届けて下さい」と
マネージャーは、はっきりと言った
それは決して怒っている風ではなくて
例えて言うなら親心みたいに
しっかり責任を取りなさいと
諭しているようだった
.
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莉衣子(プロフ) - 英里佳さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！次へのやる気が出ました！頑張ります😆 (10月12日 12時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
英里佳 - かなり感動しました‼️‼️次回の作品も楽しみにしてます✨ (10月11日 21時) (レス) @page25 id: 1f7c01fbe9 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - Rさん» コメントありがとうございます！他のお話も読んで頂けたなんて嬉しい限りです！更新頑張ります☺️ (9月30日 23時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
R - この作品がすごく面白くて他の作品も全て読ましていただきました！ほんとに面白かったです！この作品の更新頑張ってください！！ (9月25日 23時) (レス) @page13 id: a5a8f6f8a3 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - sho♡さん» コメントありがとうございます！更新ペースが落ちてしまってますが完結させますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです😊 (8月29日 6時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2023年6月21日 12時
