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海「A！上手いじゃん！
正直、想像以上に踊れてるよ！」
『本当？良かった』
海「ねぇ！ここの動き、もう一度やってみて
女の子だとそんな柔らかい動きになるんだ」
グループとしても
ダンスのレベルが高いKing＆Prince
その中でも最もダンスで目を惹く海人から
ダンスを褒めて貰えることは
今までの努力が報われた気がした
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紫「これくらい出来て当たり前だろ」
海「紫耀、来てたんだ」
突然、聞こえて来た声
振り返るとドアにもたれた平野さんの姿
初対面の時に
私を一番よく思っていなかったのは彼
そして今も平野さんの顔は
変わらずに不快感を映し出していた
紫「次の新曲は過去一の難易度だ
あんたには無理だろ」
『……頑張ります』
紫「無理だって言ってんだよ！
足を引っ張る前に辞めろ」
海「紫耀、もう決まったことだよ
受け入れるしかないじゃん」
紫「受け入れられる訳ないだろ！」
平野さんは持っていた荷物を置くと
私と同じ場に居るのが嫌なのか
直ぐにレッスンルームから出て行った
海「紫耀を認めさせるのは
なかなか難しいかもしれないね」
『……うん』
海「でも頑張ろう、A」
『………海人』
海「大丈夫、日下部さんのことを信じよう」
『…そうだね、ありがとう』
確かに平野さんに認めてもらうことは
きっと一筋縄では行かないだろう…
だけど…それでも私はやるしかない
日下部さんが私を
このグループに入れることには
何か大きな意味があるはずだから
日下部さんを…それから自分を信じよう…
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2023年4月20日 14時
