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慎「そろそろリハだな
じゃあKing＆Princeの新メンバーちゃん
楽しみにしてるからな」
神「楽しみにしててよ
きっと期待は裏切らないから」
紫「本番、気を付けてな」
「ありがとう」と言いながら
痛みを堪え慎太郎は控え室へと入った
看護師さんが付き添うとはいえ
歌うことだって
体に力が入ってしまうんだから
かなり辛そうだな…
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そんな心配をしながら挑んだリハ
俺の心配を他所に慎太郎は
本当に怪我をしているのか疑ってしまうほど
素晴らしい歌唱を見せてくれた
それから俺たちのリハの順番
こちらも何の心配も要らないほど
体は温まっていて、このまま行けばAは
日本中に認められるんじゃないかって
メンバーたちが騒ぐほどだった
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マ「Aさん！」
生放送までの待機中
控え室に入って来たマネージャーが
嬉しそうな顔をしながら
Aの前へとやって来る
そして彼女へ一通の封筒を差し出した
マ「メンバー宛てのファンレターが
たくさん事務所に届いているんです
でも、その中に一通だけ
Aさんへのものを見つけて
僕、嬉しくなっちゃって
これだけ持って来たんです」
『……私へのファンレター？』
驚きの表情を隠せないA
その目は差し出された封筒を
穴が開きそうなくらいに見つめている
岸「やったじゃん！」
海「ほら、早く受け取らなきゃ」
『……うん！』
彼女が受け取った淡いピンクを纏った封筒
シンプルで品の良い封筒の片隅には
何故かみかんの絵が描かれていた
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2023年4月20日 14時
