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廉「Aさん、ありがとうございました
あなたに出会えて俺はやっと気付いた
一番大切な人は誰なんかって」
『………永瀬くん』
廉「もう同じ後悔はしたくない
だから彼女に会って
俺の気持ちを伝えて来ます」
もう一度「ありがとうございました」と
軽く頭を下げて廉くんは保健室のドアへ向かう
『………待って！』
廉「はい、どうしました？」
廉くんが私が居ない事実を知って
悲しんでしまうと思ったら
咄嗟に彼を呼び止めてしまった
伝えたい…私はここに居るんだと…
あなたが私を感じてくれた通りに
七瀬Aはここに居るんだって…
廉「……Aさん？」
でも…それを伝えてしまったら
体を貸してくれた彼女が居なくなる
ただ彼女を愛している神宮寺さんを
人生を変えてしまうほど傷付けてしまう…
そんなこと…
そんなこと…私には出来ないよ…
『………うまく行くと良いね』
廉「はい！Aさんも、お幸せに」
丁寧に閉められた引き戸からは
カタンと小さな小さな音がした
その小さな音はきっと
私たちの僅かに繋がっていた縁が
切れてしまった音…
……廉くん、ごめんね
私はまたあなたを悲しませてしまう…
廉くんが向かう先に私は居ないけれど
あなたがくれた想いは、ちゃんと受け取ったよ
ありがとう…
私なんかを変わらずに想ってくれて
私もずっと…ずっと…廉くんが好きです
さようなら…廉くん…
流れ落ちる涙を拭うこともせず
ただただ居なくなった彼を思い出し泣いた
どうか廉くんに幸せが訪れますように…と
それだけを願いながら…
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莉衣子(プロフ) - manaさん» コメントありがとうございます！私もこの神様がお気に入りです😊またお暇な時にでも読みにいらして下さいね！ありがとうございました☺️ (3月8日 13時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
mana - 平野さんの喋り方がすごく個人的に好きです!永瀬くんと最後に出逢えて良かったですね!!心温まるお話、ありがとうございました! (3月7日 23時) (レス) @page50 id: 0454c0eb42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2023年1月14日 11時
