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廉「ほんま…懐かしいわ」
あの日の言葉の続きは聞けないまま
廉くんは思い出話を終えると
湯呑みのお茶を飲み干した
廉「何であの年頃って
馬鹿なことをしたくなるんでしょうね？」
『ふふ、そうですね』
廉「Aさんもあるんですか？」
『私も…あります、学校に忍び込んだこと
楽しかったな〜青春って感じで』
同じ記憶だとバレないように
当たり障りの無い言葉で返したら
廉くんは飲み干した湯呑みに視線を落とした
廉「あの子も…そう思ってたら良いな…」
『……あの子？』
廉「俺…彼女との思い出が
今もずっと頭の中にあるんですよ
忘れられへんとかじゃなくて
忘れたくないんやと思います」
『……え？』
悲しそうに呟きながら
廉くんが言葉を吐き出すと
校内には５時間目を終えるチャイムが響いた
廉「もう終わったんや」
『……そうみたいですね』
廉「お茶ごちそうさまでした
次は授業があるんで戻りますね」
『…はい、頑張って下さい』
廉くんは自分が使用した湯呑みを
部屋の隅にある流し台に持って行くと
「ありがとうございました」と
静かにドアを閉めて出て行った
私は暫くぼんやりとして
その場から動くことが出来なかった
私も感じていた忘れたくないという感覚…
好きだから感じていた想い
だけど…私の気持ちを迷惑だと言った廉くんは
どうして二人の思い出を
忘れたくないと感じているんだろう
それはあの時、私が泣いてしまったから
罪悪感を感じているのかな…
仕事を終え家に帰る途中も
ずっと彼の言葉の意味を考えていたけれど
私にはそれを理解することは出来なかった
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莉衣子(プロフ) - manaさん» コメントありがとうございます！私もこの神様がお気に入りです😊またお暇な時にでも読みにいらして下さいね！ありがとうございました☺️ (3月8日 13時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
mana - 平野さんの喋り方がすごく個人的に好きです!永瀬くんと最後に出逢えて良かったですね!!心温まるお話、ありがとうございました! (3月7日 23時) (レス) @page50 id: 0454c0eb42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2023年1月14日 11時
