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ある日の昼下がり
今日は両親が休みで
ずっと家に居たけれど
仲良く話をする気にもなれず
部屋で読書に明け暮れていた
だけど時計の針が午後２時を示した頃
両親の居る一階から
ガシャーンッ！と、何かが割れる大きな音
それは一度だけでは無く
その後は重みのあるものが倒れる音も混じる
さすがに何かがおかしいと感じた私は
急いで一階へと駆け降りた
そして…父と母の姿を探して入ったリビングで
私は目を疑う光景を見てしまう
庭に続く大きな窓が割れ
暖炉の前には拘束される父と使用人たち
その前にはフードを被り
マスクや濃いサングラスで顔を隠した
明らかに家の者ではない男
直感的に強盗だと理解し
恐怖で言葉を失っていると
リビングの奥の扉から
母が息を切らせて飛び込んで来た
母「家にあるお金は…これで全部です！」
母は黒いボストンバッグを男に差し出したら
男はバッグを開け中を確認する
あれが全部だなんて嘘だ…
一部屋を丸ごと金庫にしているくらい
この家には大金があるはず
それなのにこんな状況であっても
両親はお金を全ては渡したくないんだと
私は呆れてしまった
すると、お金を確認していた男が振り返り
リビングのドアから息を潜めて
覗いているつもりだった私を見つけると
ゆっくりとこちらに歩いてくる
どうしよう…私も拘束されてしまうのか
それとも殺されてしまうのか…
怖くて足が動かない私に詰め寄る男
だけど彼の顔が更に近付いた時
被っているフードの隙間から
見覚えのあるゴールドのピアスが見えた
『……しょ、しょっ』
紫「しっ！知らないフリをして」
その声はやっぱり紫耀さんだった
彼が強盗？
今の状況が理解出来ない私を置いて
顔を寄せた彼は
私にしか聞こえないように小さな声で囁く
紫「俺のことが信じられるなら付いておいで」
『……え？』
直ぐに顔を離した彼は
また両親の方へと向きを変える
サングラスやマスクで
表情は分からなかったけれど
紫耀さんの声は
私を脅しているようなものではなく
とても優しい声をしていた
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莉衣子(プロフ) - みけさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！思ったより書けませんでしたが短編集を再開して良かったです。私も前向きに…と自分に言い聞かせてます！🥹 (5月17日 21時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
みけ(プロフ) - 短編集すごく面白くて楽しくて嫌な仕事を忘れられる時間でした。素敵な時間をありがとうございます！最後のお話に涙が出ましたが、莉衣子さんが前向きに考えて書いてくださったお話のように私も前向きに受け止められる日がくることを願います...!! (5月15日 21時) (レス) @page46 id: fa85b03389 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - 廉くん大好き。さん» 本当にそうですよね😔バラバラになっても応援すると思いながらも、やっぱり５人が…って思ってしまいます。最後まで読んで下さってありがとうございました☺️ (5月14日 21時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
廉くん大好き。 - お話し読ませてもらいました。感動して泣きそうになりました。やっぱりキンプリは５人のままがいいです。 (5月14日 8時) (レス) @page46 id: 2923af73fe (このIDを非表示/違反報告)
廉くん大好き！ - 廉くんが猫ちゃんだったらすごくかわいいだろうなって思いました。飼ってみたいとも思いました。 (2023年3月18日 11時) (レス) id: 25da82024a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2022年11月28日 13時
