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『どこに行くんですか？』
紫「飲み物を買いに行くだけだ」
『待って下さい、私も行きます』
紫「いちいち付いて来んなよ」
『嫌です、一緒に居たいですから』
紫「……勝手にしろ」
先輩の彼女という肩書きにはなったけれど
彼からの愛は今だに感じたことは無い
私が一方的に想いを寄せて
渋々付き合って貰ったから
仕方がないことなんだろうけど
先輩に好き…って言われたいな
名前を呼んで貰いたいな
そんな幸せな言葉を聞いてしまったら
私はまた先輩に夢中になってしまうよ
男「お！Aちゃん」
自動販売機に向かい私を置いて歩く
先輩の後ろ姿を追っていると
クラスメイトの男子に声を掛けられた
男「急にクラスでモノマネ大会が始まって
めちゃくちゃ面白いから
Aちゃんも教室に戻ろうよ」
『……えっと…私はちょっと』
男「良いじゃん行こう！ほら早く！」
まだ先輩と一緒に居たくて
クラスメイトの誘いに戸惑っていると
目の前で楽しそうに
私の手を引いていたはずの
男子の顔が突然青ざめていった
男「こ、これは！違うんです！」
『……え？』
急いで手を離した男子は
とても怯えたように私の背後を見ていた
紫「先に戻ってる」
『…あ！先輩』
男「何もやましいことはしてません！
すみませんでした！！」
現れた先輩を見た男子は
転びそうな勢いで走り去り
その姿を無表情で見送った先輩も
来た道を歩き出してしまった
やっぱり先輩は
私のことなんて好きじゃないのかな…
男子に手を引かれているところを見ても
何も言わないんだね
喧嘩をして欲しいとは思わないけれど
「俺の女に手出してんじゃねぇよ」
とか言ってくれたら嬉しかったんだけどな…
泣き出しそうな感情を抑えて
慌てて先輩を追いかけ
ベンチに戻ったつもりだったけれど
いつもの場所に彼の姿は無かった
…教室に戻ったのかな？それともトイレ？
先輩から愛情を感じられない寂しさを
紛らわせる為に不貞寝でもしてやろうかと
冷たいベンチに体を横たえ目を閉じる
まだ先輩と一緒に居たかったのに…
先輩は…こんなことを
考えたりはしないんだろうな…
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莉衣子(プロフ) - みけさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！思ったより書けませんでしたが短編集を再開して良かったです。私も前向きに…と自分に言い聞かせてます！🥹 (5月17日 21時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
みけ(プロフ) - 短編集すごく面白くて楽しくて嫌な仕事を忘れられる時間でした。素敵な時間をありがとうございます！最後のお話に涙が出ましたが、莉衣子さんが前向きに考えて書いてくださったお話のように私も前向きに受け止められる日がくることを願います...!! (5月15日 21時) (レス) @page46 id: fa85b03389 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - 廉くん大好き。さん» 本当にそうですよね😔バラバラになっても応援すると思いながらも、やっぱり５人が…って思ってしまいます。最後まで読んで下さってありがとうございました☺️ (5月14日 21時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
廉くん大好き。 - お話し読ませてもらいました。感動して泣きそうになりました。やっぱりキンプリは５人のままがいいです。 (5月14日 8時) (レス) @page46 id: 2923af73fe (このIDを非表示/違反報告)
廉くん大好き！ - 廉くんが猫ちゃんだったらすごくかわいいだろうなって思いました。飼ってみたいとも思いました。 (2023年3月18日 11時) (レス) id: 25da82024a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2022年11月28日 13時
