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紫「大学の時もどこでその話を知ったのか
みいちゃんだと嘘を付かれて
付き合っていた人が居たんだけど…
やっぱり付き合うと綻びが出るよね」
『………』
紫「ねぇ、Aちゃん
久しぶりだからもっと話がしたいな
今日このあと良かったら
二人で飲みに行かない？」
紫耀くんは身を乗り出して
嬉しそうに提案をした
運命の恋だと信じて
今もみいちゃんを探していることを知り
私は無性に胸がざわざわとしていた
それは私を探しているからと
喜びを感じた訳では無いんだ
言葉にするのは難しいけれど
私は何か引っ掛かりを感じていた気がする
『ごめんなさい、今日は
廉と会うことになってるから』
紫「廉？Aちゃんは
廉くんって呼んでなかった…
もしかして二人って！？」
『うん、付き合ってるんだ
この間プロポーズして貰ったんだよ』
紫「本当！？廉はあの頃から
Aちゃん一筋だったもんね」
『ふふ、有難いよね』
紫「何か嬉しいね
友達二人が結婚するなんて」
『あの頃は自分が結婚する姿なんて
想像すら出来なかったもんね』
紫「本当におめでとう、Aちゃん」
『ありがとう、紫耀くん』
ずっと運命の恋だと思っていた
初恋の人から結婚を祝福されることは
正直、複雑な気持ちだったけれど
笑顔で結婚を喜ぶ紫耀くんを見て
やっぱりこの人は私の運命の相手では
無かったんだと改めて感じた
会いたくて堪らなかった一度目の再会と
もう会いたくないとまで感じた二度目の再会
何度も再会をしてしまう私たちは
運命とは言えなくても
何か縁があるのかもしれない
でも、どのタイミングでも
再会した二人の間にあるのは
友情だけなんだよね
紫耀くんへの想いに溢れていた時は
その友情を壊したかったけれど
今の私たちにとって
これが一番良い関係なんだと思える
だから自分がみいちゃんだとは
もう伝えるべきでは無い
あの恋は紫耀くんには知られずに
幼い頃の綺麗な記憶のまま
彼の中で終えてもらうことが
正しい形なんじゃないかと思ったんだ
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莉衣子(プロフ) - enaさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！是非他のお話も読んでみて下さいね😄 (2023年1月14日 22時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ena(プロフ) - 初めて占ツクで泣いた、、、、めっちゃ良かった、、、、 (2023年1月14日 15時) (レス) @page46 id: 9602eac128 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ぬれおかきさん» こんにちは。泣いて頂けるなんて嬉しい限りです！是非また読んでやって下さい。他のお話もお暇な時にでも覗いてみて下さい！ありがとうございました😄 (2022年6月12日 21時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき - こんにちは！この小説初めて読んだんですけど、主人公に感情移入しすぎて号泣しちゃいました😭 主さん天才ですね！この小説が恋しくなったらまた読みに来たいと思います笑😁 (2022年6月12日 18時) (レス) @page46 id: e9500e9e81 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ノンさん» ドラマと設定が一部だけ似てると思い公開を控えていましたけど全く違う展開でしたので公開しました。だからドラマが元ではなくて一応オリジナルです😊 (2022年6月4日 10時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2022年4月5日 10時
