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廉「今日は休みやったやろ?
  買い物にでも行ってたん?」


 『それがね……あっ!雪だ』






話の途中やのに
空から舞い落ちる雪に気付いたAは
広げた手の平の中で溶けた雪を
また嬉しそうな顔をして見つめている







 『雪を見ると、あの日を思い出すんだ』


廉「俺も同じことを思ってた」


 『…本当?』


廉「Aが結婚して下さいって
  そんな奇跡みたいな言葉をくれたから
  俺にとって雪は幸せをくれる
  特別な日に感じてしまうんよね」








俺の恋が運命の恋に変わった日やから




こんなにも儚い雪に
そんな奇跡の重さを含ませてしまいたくなる








 『…奇跡を降らせる雪だね』


廉「……え?」


 『次にこの街に雪が降る時は
  3人で空を見上げることになるよ』








Aは自分のお腹に触れると
愛おしそうに優しく撫でている







廉「…ほんま?」


 『今日、病院に行って来たんだ』







俺を見上げ目を細めながら微笑む彼女を
人の目を気にする余裕も無く抱きしめていた







廉「……また奇跡が起きた」


 『うん…最高の奇跡だね』


廉「ありがとう、A」


 『こちらこそありがとう、廉』







この奇跡はもしかしたら
Aが降らせてくれてるんかな




彼女の言葉で
俺の運命は何度も色を変えてゆく







廉「体を冷やしたらあかんから帰ろうか
  家でゆっくり話を聞かせて」


 『うん、そうだね』







繋いだAの右手の温もり





次に雪が降る時には
この温もりを分け合う
大切な存在が増えてるんやと考えるだけで
真っ白なはずの雪がまた輝きを帯びる







二人が歩く運命には
これからどんな奇跡が舞い降りるんかな





それは、きっと俺たちに
更なる幸せをくれるんやろうけど






それでも俺の運命の最大の奇跡は





やっぱりAに出会えたことなんやで__












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【奇跡を降らせる雪】おわり

あとがき2→←after story【奇跡を降らせる雪】



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莉衣子(プロフ) - enaさん» 嬉しいコメントをありがとうございます!是非他のお話も読んでみて下さいね😄 (2023年1月14日 22時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ena(プロフ) - 初めて占ツクで泣いた、、、、めっちゃ良かった、、、、 (2023年1月14日 15時) (レス) @page46 id: 9602eac128 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ぬれおかきさん» こんにちは。泣いて頂けるなんて嬉しい限りです!是非また読んでやって下さい。他のお話もお暇な時にでも覗いてみて下さい!ありがとうございました😄 (2022年6月12日 21時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき - こんにちは!この小説初めて読んだんですけど、主人公に感情移入しすぎて号泣しちゃいました😭 主さん天才ですね!この小説が恋しくなったらまた読みに来たいと思います笑😁 (2022年6月12日 18時) (レス) @page46 id: e9500e9e81 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ノンさん» ドラマと設定が一部だけ似てると思い公開を控えていましたけど全く違う展開でしたので公開しました。だからドラマが元ではなくて一応オリジナルです😊 (2022年6月4日 10時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉衣子 | 作成日時:2022年4月5日 10時

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