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紫「顔が怖いよ、廉くん」
廉「当たり前や、俺より先に
Aのドレス姿を見てることだけでも
ムカついてるのに結婚式で
花嫁を口説くとか正気か？」
紫「正気を失うくらい
素敵な花嫁さんってことだよ」
廉「ふふ、そらAやからな」
あっという間に廉の機嫌を治してみせた
紫耀くんは私にだけに聞こえるように
「セーフ」と小さく呟くと
そそくさとドアに向かって逃げた
紫「Aちゃん、廉に飽きたら
俺のところにおいでね」
廉「オラァ！待てや！」
紫耀くんは満面の笑みで言い捨てると
手を振りながら部屋を出て行った
その後を追いかけて行くかと思えば
廉はドアを閉めガチャリと鍵を掛けた
廉「あいつは新居へは出禁や、出禁」
懐かしい二人のやり取りと
ぶつぶつと文句を言う廉が
子供みたいに可愛くて
思わず笑みが溢れてしまう
廉「何を笑ってんの？」
『ふふ、幸せだから』
廉「そやな、幸せやな」
『廉は今日も泣いちゃうかな』
廉「それは忘れてや、恥ずかしいわ…」
『忘れないよ、だってあれは
大切な思い出になったから』
.
廉と生きて行くと
改めて心の中で誓ったあの日
私は初めて廉の涙を見た…
それほどまでに
不安にさせてしまっていた彼の涙は
私には忘れられない記憶
でも忘れられないことには
廉にはまだ話していない理由が
実はもう一つあるんだ…
.
珍しく雪が舞った廉の誕生日
廉から貰った指輪を握りしめて
私は部屋を飛び出し彼の家へと急いだ
だけど…あっという間に体を冷やすほどの
凍てつく夜空の下
私はまたあの人に会っていたんだ
.
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莉衣子(プロフ) - enaさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！是非他のお話も読んでみて下さいね😄 (2023年1月14日 22時) (
レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ena(プロフ) - 初めて占ツクで泣いた、、、、めっちゃ良かった、、、、 (2023年1月14日 15時) (レス) @page46 id: 9602eac128 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ぬれおかきさん» こんにちは。泣いて頂けるなんて嬉しい限りです！是非また読んでやって下さい。他のお話もお暇な時にでも覗いてみて下さい！ありがとうございました😄 (2022年6月12日 21時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき - こんにちは！この小説初めて読んだんですけど、主人公に感情移入しすぎて号泣しちゃいました😭 主さん天才ですね！この小説が恋しくなったらまた読みに来たいと思います笑😁 (2022年6月12日 18時) (レス) @page46 id: e9500e9e81 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ノンさん» ドラマと設定が一部だけ似てると思い公開を控えていましたけど全く違う展開でしたので公開しました。だからドラマが元ではなくて一応オリジナルです😊 (2022年6月4日 10時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉衣子
| 作成日時：2022年4月5日 10時
