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80 誰かの運命の恋 ページ34

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そして__






ジューンブライドの言葉に憧れて選んだ
6月の真ん中の日




通り雨が上がって
変わりに架かった大きな虹は
まるで私たちを祝福してくれるみたいだった





白を基調とした控え室にある大きな鏡
そこに映る自分の姿に
昔の記憶がスライドショーのように蘇った







…本当に色んなことがあった




苦しかった思い出もあるけれど
今は幸せだと言い切れる





それも全部、彼のおかげなんだ







懐かしい記憶を
また胸の中へと大切に仕舞い込んだら
コンコンとドアがノックされた






式場のスタッフの女性に誘導されて
控え室に入って来た人は
私の姿を見て嬉しそうに微笑んだ







紫「Aちゃん、綺麗」


 『ありがとう、紫耀くん』







スーツ姿の紫耀くんは
私をじっくりと見つめたら
大きく息を吸い込み
大袈裟に鼻から吐き出してみせる







紫「何であの時、気付かなかったんだろう」


 『…え?』


紫「ねぇ、今からでも考え直さない?」







そんなことを言いながら
悪戯っ子な笑顔を見せる紫耀くんに
私は今日伝えたいことがあった







 『紫耀くん、それは冗談だろうけど
  真面目に答えても良い?』


紫「…うん、良いよ
  でも…ちょっと怖いな」


 『ありがとう』







ドレスの裾を引きずり
緊張感の溢れる表情に変わった
紫耀くんに向かい合わせると私は心の中で
引っかかっていたことを話し始めたんだ







 『紫耀くんは高校で再会した時
  美波を好きになった
  彼女をみいちゃんだと思ったからだよね
  それに大学の時も同じことがあった』
 

紫「うん、そうだね」


 『仕事で再会した時は
  初めは廉との結婚を喜んでくれてたのに
  私がみいちゃんだと分かったら
  紫耀くんは付き合おうと言ったんだよ』







大人になって再会してすぐは
高校の時と変わらずに
紫耀くんは私を好きでは無かった




だから私たちの結婚を
祝福してくれたんだよね









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設定タグ:平野紫耀 , 永瀬廉 , King&Prince
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莉衣子(プロフ) - enaさん» 嬉しいコメントをありがとうございます!是非他のお話も読んでみて下さいね😄 (2023年1月14日 22時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ena(プロフ) - 初めて占ツクで泣いた、、、、めっちゃ良かった、、、、 (2023年1月14日 15時) (レス) @page46 id: 9602eac128 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ぬれおかきさん» こんにちは。泣いて頂けるなんて嬉しい限りです!是非また読んでやって下さい。他のお話もお暇な時にでも覗いてみて下さい!ありがとうございました😄 (2022年6月12日 21時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき - こんにちは!この小説初めて読んだんですけど、主人公に感情移入しすぎて号泣しちゃいました😭 主さん天才ですね!この小説が恋しくなったらまた読みに来たいと思います笑😁 (2022年6月12日 18時) (レス) @page46 id: e9500e9e81 (このIDを非表示/違反報告)
莉衣子(プロフ) - ノンさん» ドラマと設定が一部だけ似てると思い公開を控えていましたけど全く違う展開でしたので公開しました。だからドラマが元ではなくて一応オリジナルです😊 (2022年6月4日 10時) (レス) id: b19a23a34c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉衣子 | 作成日時:2022年4月5日 10時

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